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「第二の⽊村秋則がいてくれる」屋良朝幸主演 ミュージカル『りんご』いよいよ開幕!

屋良朝幸主演の誰も知らない答えを探して“りんご”に⼈⽣の全てを賭けた男と、その家族の実話をもとにしたオリジナルミュージカル「りんご」が、19⽇(⼟)東京・⾃由劇場にて開幕した。

本作は、⻘森のりんご農家・⽊村秋則⽒の実話を基に、当時「出来るわけがない」と否定的な意⾒が多かった、りんごの“⾃然栽培”に⼈⽣を賭けた彼の⽣き様と、その家族の半⽣をダイナミックに描いていく。ここ数年、⽇本のみならず世界中が地震や洪⽔、地球温暖化、そして感染症などの⾃然の驚異にさらされ、改めて⾃然との共⽣・共存を叫ばれる今⽇において、⾃然と向き合い、その恐ろしさを知り尽くした家族の物語は我々⼈類が求められている”with ⾃然”の重要さを伝える作品を⽬指す。

今回、農薬に蝕まれる家族の体を気遣い、無謀とも思われるりんごの⾃然栽培に挑み続けた主演・【⽊村秋則】役を、舞台「DOGFIGHT」やミュージカル「EDGES -エッジズ- 2022」、⾳楽劇「スラムドッグ$ミリオネア」などでも主演を務め、舞台出演の他に振付師としても活躍をしている屋良朝幸が務める。妻・ミチコを梅⽥彩佳、兄・ハルヒコをMicro(Def Tech)が演じる。その他、細⾙圭、林アキラ、上川⼀哉、加藤良輔、川原⼀⾺、斎藤准⼀郎、⽩⽊原しのぶ、⼤倉杏菜、岸祐⼆、吉沢梨絵、そして、松澤⼀之ら実⼒派が名を連ねている。⾃然との向き合う姿、激しい情熱、時にユーモラスなあたたかみのある語りを、豊かなカントリー⾵楽曲や、激しいロックサウンド、そしてラップを使ったオリジナルナンバーで綴り、エンターテインメント満載のミュージカルとして上演する。

初日を前に同劇場で開幕前取材会が行われ、屋良朝幸、梅⽥彩佳、Micro(Def Tech)、そして今作のモデルとなった⽊村秋則氏が登場した。

――初日を迎えてのお気持ちは?

屋良 一ヶ月半の稽古はとても濃い時間で、キャスト、スタッフの作品にかける想いがものすごく熱いものだったので最初から目指すところが見えている状態でした。僕は稽古に入る前に木村さんにお会いしてお話を聞かせていただいていたということもあり、その熱量がずっと宿っていて、やっと幕が開くんだという高揚感でいっぱいです。そしてお客さまにどう観てもらえるのかがすごく楽しみです。

梅田 あともう少しで幕が開くんだと思うとドキドキが止まらないです。私たち自身もすごく楽しくて、感動して涙が出そうになるし笑えるし、本当に感情がいっぱい動く忙しいミュージカルになっています。お客さまにも、観た後に楽しかったけどすごいねって。りんごを買って帰ろう!って言ってただけたら良いなと思います。

Micro 僕は舞台経験が少ないんですが、このカンパニーの皆さんがいろんなアドバイスと知恵をくださり、こんなに仲の良いカンパニーがあるだろうかというくらい幸せな時間を過ごさせていただきました。ここからショウ・マスト・ゴー・オンということで、今日から千穐楽まで走り抜きます。

――木村さんは、実際にご覧になっていかがでしたか?

木村 (舞台が)始まった直後から涙涙で、マスクが涙で濡れてしまって取り替えたというくらい、身体中の涙が出たくらいの感激でした。ミュージカルは初めてだったんですが、舞台以上の見応えと感動がありました。本当に素晴らしかったです。

――屋良さんの印象はいかがでしたか?

木村 メガネを掛けているところが私とそっくりなんじゃないかなと(笑)。これで歯がなくなると…
屋良 きむらさんそれをずっと言うんですよ(笑)。僕が青森に行ったときと役作りで歯は抜かなくていいからねって(笑)。
木村 第二の⽊村秋則がいてくれるなって思いました。

――屋良さんは舞台が始まる前に青森まで木村さんに会いに行かれたと伺いました。

屋良 このカンパニーの暖かさや優しさは木村さんの作品だからこそなんだと思います。この作品をやるにあたって木村さんの農園に行かせていただいたんですが、農園にいたバッタさんが全然逃げなくて。普通だったら手に乗せたらすぐにどっかいくと思うんですけど、ずっと手のひらにいるんです。僕は人間と生きものがもっと共存できるんだなっていう、ひとつの希望を見えた瞬間でした。今起きている自然災害と木村さんが何十年も前から戦っているという現実をもっとたくさんの方に知ってもらわないといけないし、これから地球はどうなってしまうんだろうという問題を考えないといけない。この作品をやって自分が変わらないといけないと僕自身見えてきたので、是非、皆さんに伝えてほしいなと思います。そういったことを音楽やダンスというエンターテイメントの中で問題定義している作品なので、もちろん観に来てくださった方には楽しんで!という気持ちもあるけど、木村さんがずっと戦ってきてくださったことをから僕たちの世代や次の世代がどう考えてどう繋げていけるかを掴んでくれる作品になればいいなと思っています。

――梅田さんは初めて木村さんにお会いしていかがですか?

梅田 会えるのをすごく楽しみにしていたので本当に嬉しいです。笑顔がとても素敵で、木村さんの笑顔を見ているとこっちまで笑顔になるくらい幸せな気持ちになれるので、お会いできて本当に嬉しいです。

――屋良さんと梅田さんは初共演ということですが。

梅田 稽古場で隣の席だったんですが、屋良さんは何でも真っ直ぐに答えてくださる方なので私の悩み事を聞いてくださって本当に優しいです。マジで座長です(笑)。

――Microさんとは以前に共演されていたんですよね。

梅田 そうなんです。7年前くらいにお互い初舞台でご一緒して、今回二回目なんですよね。こちらもエモいなって思いました。

Microいい女に仕上がっているなと(笑)。あの時はまだAKB48の梅田彩佳でしたが、今回女優としての梅田さんとご一緒できて嬉しいです。歌も見違えていて、成熟していたような梅田彩佳を僕は推し活してます(笑)。

――屋良さんとMicroさんは?

屋良 僕はもう世代ですから。Microさんの何が好きって、Microさんが自然環境のことを音楽に乗せて発信をしているところがすごく好きでリスペクトしています。いろんな表現方法でみんな何か伝えたいことがあるんだなってひとりのアーティストとして見させていただいたので、今回は共演ができて本当に嬉しいです。

Micro こちらこそですよ。こんなに歌える。踊れる。演技できる。こんな座長っているんだなって。僕自身も海を守る活動をしてきて、海を守ることも山を守ることも一緒のことで、気候変動の問題も通じていているので、この作品を通じで少しでもそういったことが伝わればいいなと思っています。そして農業がミュージカルになるって全世界でも有り得ない作品だと思います。木村さんが1978年から10年かけて完成する無農薬のりんご作りの時代背景も自分なりですが考えていると、「なんて人が出てきたんだ!」って思います。

――木村さんから屋良さんに伝えたいことはありますか?

木村 畑で初めてお会いした時にどんな舞台になるのかなと考えていました。でも実際この場で自分の目で見てすごいなと。素晴らしいですね。本当に私は涙が枯れるほどに観ていました。それほど素晴らしい演技をしてくれました。感謝です。ありがとうございました。

――お客さまへのメッセージ

屋良 これからの地球をどうしてくか。どうなってくのかは分からないですが、ちょっとしたことをみんなが意識をすればこれからの世代に繋げられるものっていっぱいあると思うんです。まずは自分の身近なところを気付きにして、木村さんがこれまでやってきたことを現実に知ってどんどん広がっていけば美しい海が戻るかもしれないし、そういう自然というものを次の世代に見せていきたい。そんな思いがこの作品にはたくさん散りばめられていて、音楽とダンスというエンターテインメントに乗せて表現している。これは木村さんも仰っていましたが、エンターテインメントじゃないと伝えられないことってあると思うんです。その可能性を秘めた作品になっているので、何かひとつ考えるきっかけになってくれたらいいなと思っています。今回は東京だけですが世界中の方に観てもらい作品です。

©ミュージカル「りんご」製作委員会/岡 千里

オリジナルミュージカル「りんご」は、2022年11⽉19⽇(⼟)〜12⽉7⽇(⽔)まで東京・⾃由劇場にて上演。


公演概要
オリジナルミュージカル「りんご」
【監修】 木村秋則
【演出】 荻田浩一
【脚本】 青木豪
【音楽】 奥村健介
【出演】 屋良朝幸
梅田彩佳 Micro(Def Tech)
細貝 圭 林アキラ 上川一哉
加藤良輔 川原一馬 斎藤准一郎 白木原しのぶ 大倉杏菜
岸祐二 吉沢梨絵 松澤一之
【日程・会場】 2022年11月19日(土)~12月7日(水)東京・自由劇場
【チケット料金】 全席指定9,500円 ※未就学児入場不可
【主催/企画・製作】 シーエイティプロデュース
【お問い合わせ】 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
【公演HP】https://musical-ringo.com/