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ジャニーズWEST 小瀧望「登場人物全員の生命力とエネルギーを感じて」『ザ・ビューティフル・ゲーム』開幕

2023年1月7日(土)に東京・日生劇場にて『ザ・ビューティフル・ゲーム』が開幕した。初日前にはフォトコールと取材会が行われ、主演の小瀧望(ジャニーズWEST)、木下晴香、益岡徹、そして上演台本・演出を手掛けた瀬戸山美咲が登壇した。

本作は『オペラ座の怪人』や『キャッツ』などの作曲を手掛けたことで知られるアンドリュー・ロイド=ウェバーと、『We will Rock You』などを手掛けた人気作家ベン・エルトンによって制作されたミュージカル作品。2001年にイギリス演劇界で最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル部門において優秀新作賞を受賞するなど高い評価を得ている。

フォトコールでは、一幕からベルファストの労働者階級の若者同士が喧嘩を始める「オーバーチュア」、サッカーの試合が展開していく「ビューティフル・ゲーム」、女性キャストを中心とした「写真の中の少年たち」、ロッカールームでシューズを磨く「雑用はうんざり」、メアリー(木下)とジョンが口論を繰り広げる「好きじゃない」の5曲、二幕からは、チャペルで新郎新婦と笑顔を交わす友人たちの「人生最高に幸せな日」、結婚を誓い合う「すべての愛」の2曲が披露された。

フォトコール後の取材会では、それぞれの意気込みと質疑応答が行われた。

――初日の意気込みをお願いします。

小瀧:コロナ禍で迎える舞台が今回で三作品目になりますが、毎回初日を迎えられることが奇跡のように感じています。みんなで感染対策に気を付けて稽古を乗り切って初日を迎えられることがほんとに嬉しく思います。やっとここらからがスタートなので身が引き締まる思いです。

木下:この状況下で初日を迎えられることを幸せに感じています。3日前くらいの舞台稽古でやっとマスクを外して、みんなと初めてお芝居をしました。そこで変化したやりとりもあったので、これから公演が終わるまでの間、みんなで力を合わせて頑張っていきたいなと思っています。

益岡:ミュージカルの舞台では、自分の体の中に沁みこませて作っていくというのが大変な作業でしたが、公演が進むにつれてより大きく膨らませていけたらいいなと思っています。

瀬戸山:とても素敵なキャストの皆さんが揃いました。作品としては現実の問題を扱っていますが、何よりもエネルギッシュな作品になったと思います。観ている方が元気になる部分もたくさんあると思いますので、皆さんに楽しんでいただけるように最後まで頑張りたいと思います。

――ミュージカル初の挑戦となりましたがいかがですか。

小瀧:本当にみんなにおんぶに抱っこで助けられています。ミュージカルは30歳手前にできたらいいなと思っていましたが、予想より早かったのでビックリしました。早いに越したことはないですし、挑戦できることが嬉しく思います。今回は座長という立場ですけど、右を見ても左を見ても頼りになる仲間たちばかりで本当に人に恵まれているなと思います。若い皆さんと益岡さんのパワーと重みのあるエネルギーをいただきながら舞台に立っています。とにかくみんなに追いつこうと思って頑張っています。

――歌い方がいつもと違うように感じましたが特別に何かされたんでしょうか。

小瀧:歌稽古は昨年の9月からやっていました。海外から中継でボイストレーナーの方とレッスンをさせていただき、2022年は僕にとって歌うことがほんとに多かった一年でした。そして2023年の幕開けは歌からと、本当に歌で繋がっているなと思います。さらに自分のスキルアップを目指して頑張りたいと思います。

――歌唱指導の方からはどういうアドバイスを受けられたんでしょう?

小瀧:とにかく顎をリラックスさせて、僕は肩が強張りやすいのでとにかく力を抜いて…ということを専門的に教えてもらいました。

――自分でも変わったなと思われますか?

小瀧:ジャニーズWESTでは、ロックを歌うことが多いので喉を鳴らすような歌い方になるんですが、気を抜くとその歌い方になるので癖を取るのが大変でした。お客様にはアイドルじゃなく、『ザ・ビューティフル・ゲーム』のジョンとして舞台に立つこの姿を観ていただけたらと思います。

――瀬戸山さんも初めてのミュージカルの演出ですかいかがですか?

瀬戸山:私も初めての演出になりますが、小瀧さんの初ミュージカルをちゃんとした作品にしなければという思いがあり、小瀧さんもたぶんそれを意識してくださっていて・・

小瀧:ほんとお互い初めてで、瀬戸山さんの初ミュージカルの演出を汚点になりたくなかった(一同笑い)。とにかくそこに気を付けて頑張ってます(笑)。

瀬戸山:役柄的にもエースでキャプテンという役なので、とにかく明るく楽しい感じでみんなを引っ張ってくれていますし、歌もどんどんみんなを引っ張る方向に立っていると思います。ジョンがとにかく一生懸命に生きていることが大事な作品なので、日々どんどん生き生きしていっているという印象があります。

――木下さんからみた小瀧さんの歌声はいかがですか?

木下:歌声だけではなく、稽古場でいつもハッとさせられていて、「そうだ。小瀧さんは初ミュージカルなんだ!」と思っちゃうくらい初ミュージカル感がなくて、ほんとにすごいなと思いながら見ていました。

――木下さんの歌も素晴らしいですよね。

小瀧:すっっごいです!僕が一番近くで聴いているので歌のパワーが本当にすごい。こんな細い体からどうやってそんな声量が出てくるんだ!?と毎回思います。プレスコールでは一部しかお見せできてないんですけど、最初から最後まで観ていただくと思っている20倍くらいすごいです!

――そんな木下さんとのデュエットもありますが。

小瀧:勘弁してくだい!っていう感じです(笑)。初ミュージカルで(笑)。僕ら世代のミュージカルスターの方とデュエットさせていただくのは恐れ多いんですが、追いつかないと!というモチベーションにもなります。

――益岡さんはいかがでしょう。

益岡:突出して、と言うとおかしいんですけど、世代が結構・・・違いますよね(笑)時代や国が違っても、社会情勢や宗教対立など、立ちはだかる問題を前に思うように生きられない子どもたちがいます。若者たちが命を煌めかせながら素晴らしい人生を歩もうとするも、それが許されていない時代もあった。私の役柄は宗教家であり、大人なんですが、若者たちをどうにもしてやれない。大人としての無力感と、その対比をすごく感じました。少年たちが必死で生きている姿に胸を打たれます。

――グループのメンバーは観に来てくれそうですか?

小瀧:観に来てくれるんじゃないでしょうか。僕、楽屋でも劇中の歌を歌っていたので、メンバーが歌を覚えちゃって一緒に歌ったりしていました(笑)。劇中の一幕で『とにかく酒を飲むぞ』という歌があるんですが、メンバーにお酒好きな人が多くて・・特に中間(淳太)、桐山(照史)が一緒に歌って、「観に行く時、一緒に歌ってまうわ!」って言ってました(笑)。

――今回、同世代の共演者の方が多いと思いますが、切磋琢磨したり刺激を受けたりしましたか?

小瀧:歳下のキャストがいるというのが初めてで。それがとにかく新鮮でした。同世代が多いからこそがチームワークが築けたと思いますし、仲間感が大事な作品になっていますのでとても助かりました。

木下:私もこれまで同世代の方と同じ舞台に立つ経験がほぼなくて、稽古場でタメ口で話している経験も「不思議だなあ」と思いながらも「青春してるなあ」と感じていました。ほんとにみんな素敵で大好きです。こんなに楽しい作品を一緒に作れることは本当に幸せだなと思います。

――ミュージカルをやるのは30歳くらいと仰っていましたがその理由は?

小瀧:もう少し心の準備と歌のレベルを積み上げていって挑戦という感じかなと思っていて。(ミュージカルが)どんな感じかも全く予想ができてなかったので、本当に飛び込んだっていう感じです。

――ミュージカルをやってみたいという思いはあったんでしょうか?

小瀧:ありました。やっていないことをやってみたいという思いが強いのでとにかく何でも挑戦してみたくて。(ミュージカルの)歌で表現をしたものを自分がどう感じるのか、相手にどう感じさせるのか。といったところにも興味がありました。それで一度は挑戦をしてみたいと思っていました。

――今回の舞台の見どころは?

小瀧:登場人物全員の生命力とエネルギーです。この時代を生きている人たちは、明日命があるのかわからないという死と隣り合わせで生きているので、一日一日120%の力を出してこの生命力を感じてもらいたいです。僕たちの世代にはあまりなじみがないかもしれないですが、今まさに海を挟んだ国ではこういったことが行われていますし、戦争、紛争、分断などがいかに無意味なものかということが伝わる作品じゃないかなと思います。

木下:「(小瀧に)全部言われちゃった(笑)」
小瀧が「すいません!残しとけばよかった!」
(一同笑い)

木下:今回、アンドリュー・ロイド・ウェバーさんが音楽を手掛けられていて、すごくリプライズが多い作品だなと感じています。メロディは一緒でも状況が違っていたり、立場が変わっていたりするので、それはこの作品の一つの特徴だなと思います。お客様にも時代の変化や登場人物たちの変化を音楽とともに感じながら作品を楽しんでいただけたらと思います。

――瀬戸山さんから見る舞台人としての小瀧さんはどんな風に映っていますか?

瀬戸山:舞台『モールス』で初めてご一緒した時に、繊細で感受性豊かないい俳優さんだなと思っていました。その後、他の舞台も観させていただいて、ビシッと決めた芝居もできる方だと。ミュージカルでは、役と役との関係性だけじゃなくてお客さんの存在がより大きいと思うので、そこを稽古場でも「ここは客席に息を飛ばそう」みたいな話し合いを重ねてきました。今日上の方の席で観ていたんですがちゃんと届いてるのでこの調子でいけたら素晴らしいですし、ほんとに貴重な俳優さんだと思っているのでこれからも舞台に出てほしいです。

小瀧:出たいです!(一同笑い)

――小瀧さんはサッカー少年でもありますがサッカーのシーンはいかがでしたか?

小瀧:サッカーをやっててよかったなと思いました。一幕では、ボールを使わずにボールをエアに見立ててサッカーをやるシーンが長くあるんですけど、全員が入り乱れて全員でそのシーンを作っていくのでそこは見せ場です。

――お客様へのメッセージ

小瀧:こんなに素敵キャスト、素敵な楽曲、素敵な演出家さんと2023年の幕開けをできることがほんとに嬉しく思います。僕自身初ミュージカルということで、そこにも注目をしていただきたいですが、何よりも豪華なキャストが揃って、若いエネルギーと登場人物たちの生命力を感じてもらえる作品になっていると思います。どこか他人事とは思えない話ばかりなので、何か感じもらえることがあれば嬉しいです。最後まで走り切れるようにキャスト・スタッフ一同頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします!

『ザ・ビューティフル・ゲーム』は1月7日(土)から1月26日(木)まで東京・日生劇場、2月4日(土)から2月13日(月)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。


公演概要
『ザ・ビューティフル・ゲーム』
【作曲】アンドリュー・ロイド=ウェバー
【上演台本・演出】瀬戸山美咲
【振付】ケイティ・スペルマン
【出演】
ジョン:小瀧望(ジャニーズWEST)
メアリー:木下晴香
トーマス:東啓介
クリスティン:豊原江理佳
バーナデット:加藤梨里香
ダニエル:新里宏太
ジンジャー:皇希
デル:木暮真一郎
オドネル神父:益岡徹

今村洋一 江見ひかる 岡本拓也 尾崎豪 後藤裕磨
齋藤信吾 酒井比那 酒井航 鮫島拓馬 社家あや乃
田川颯眞 富田亜希 中野太一 広瀬斗史輝 松田未莉亜
宮崎琴 門馬和樹 安井聡 吉田萌美 渡部光夏

【日程・会場】
<東京公演>2023年1月7日(土)~1月26日(木) 日生劇場
【チケット料金】S席:14,000円 A席:9,000円 B席:4,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
【お問合せ】東宝テレザーブ:03-3201-7777
<大阪公演>2023年2月4日(土)~2月13日(月) 梅田芸術劇場 メインホール
【チケット料金】S席:14,000円 A席:9,000円 B席:4,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
【お問合せ】梅田芸術劇場メインホール:06-6377-3800(10:00~18:00)
【公式サイト】https://www.tbg2023.com/
【公式Twitter】@TBGJP2023