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俳優・佐奈宏紀 初のライブ開催!弾き語りを披露し観客を魅了

俳優の佐奈宏紀が2月4日、東京・音楽の友ホールにてファンライブ『佐奈とChillり 〜君の心はゆらり〜』を開催し、アンコールを含め全8曲を披露した。

佐奈は俳優として様々な人気作品に出演しており、BSフジオリジナルドラマ『CODE1515』、『戦国炒飯TV』(TOKYO MXほか)、『BANANA FISH』The Stage (李月龍 役)、ちびまる子ちゃんTHE SAGE「はいすくーるでいず」(花輪和彦 (花輪クン)役)など多数出演。
舞台『銀牙 -流れ星 銀』シリーズ、『Paradox Live on Stage』などでは主演も務めている。

この日のライブは佐奈自身初めてのライブイベントとなっており、自身が良く聴くというJ-popの人気曲カバーのほか、佐奈が制作したというオリジナル楽曲を、アコースティックギターを用いて”弾き語り”で披露した。
なお演奏前には楽曲に関するエピソードや想い出なども紹介された。

オリジナル楽曲『0時』は「大事な人や想い出を想像しながら聴いてもらえたら」と呼びかけた1曲で、エモーショナルなバラードだが、自身の大切な人や物など「かけがえのないもの」を失った時に、目には見えないが自身の中で生き続け、いなくなってしまった人の意思を受け継ぎ、共に生きていきたいという想いが歌詞に込められている。

『星影とゆらり』は、夜空や星空をイメージしたそうで、ライブのタイトルにピッタリな心地良い緩やかなサウンド。昨年400年ぶりに起こった皆既月食からインスパイアされた曲との事で、日常に溢れる奇跡的な巡りあわせをテーマに、ゆったりと歌い上げる。
『Natchi』はピアノをベースラインとしたネオシティポップを思わせる洗練されたサウンドで、普段言葉にして伝えるのが苦手だという自身の考えや想いを、歌に載せてファンへ届けた。

いずれの楽曲も、ジャンルや世界観が異なりながらも、佐奈は伸びやかで心地よいヴォーカルを会場に響かせながら、それらを歌声で表現。会場に詰め掛けた観客は手に持つペンライトを振るのを忘れながら、歌に聞き入る様子を見せていた。

ゲストが登場するコーナーでは、昼の部に俳優の井出卓也、夜の部に井澤巧麻が登壇し、佐奈と演技から音楽の話まで幅広いトークを繰り広げられた。

ライブ終盤は会場のファンに向けて手紙が読み上げられる場面も。

「普段は手紙を書かないけど…」と照れた様子を見せながら、応援してくれるファンに対して、素の自分で感謝を伝える事がしたいと、ずっと考え続けていた事を明かす。そして「常に、みんなが喜んでくれる事を形にして、感謝を伝えていきたい」と口にしつつ「みんなの応援のおかげで色々挑戦しようと思えるし、挑戦できる」と真摯な様子で会場に詰め掛けたファンに対し、感謝の言葉を何度も口にした。そして「またライブやります!」と力強く宣言すると、会場からは大きな拍手が起こり、この日のライブは幕を閉じた。

なお4月1日(土)にSUBIR AKASAKA TOKYOにてファンイベント『天使祭 〜ヒラメキと発明〜』を開催する事もこの日の告知で発表された。
止まらない活躍に、今後の活躍に対して益々期待が高まる。
チケット販売情報、公演詳細はhttps://sana-hiroki.com/へ。

ライブ終了直後の佐奈宏紀に独占インタビュー!

3月に公演を控える『Paradox Live on Stage vol.2』についても語る!

『plus a』ではこの日のライブを終えた佐奈へ独占インタビューを実施。
ライブの感想や、アーティストとして今後挑戦したい事、そして3月9日に開演を控える舞台『Paradox Live on Stage vol.2』の事まで話を聞いてきた。

-今回のライブの感想は?

始まる前は不安もありましたが、会場にいらっしゃる観客の皆さんの温かい反応や、お見送りで頂いた言葉を受けて、手応えを感じる事ができました。今は気持ちがスッキリしています。是非また今後も音楽を通じた挑戦をして行きたいです。

-ギターや作曲はいつ頃から?

ギターは18歳の頃に買って、ずっと弾き語りで好きな曲のカバーをしていました。でも一度挫折していたんですが、コツコツ続ける中で今は弾けるようになり、今日皆さんの前で披露出来たことはとても嬉しかったですね。作曲は1~2年前から興味が出てきたのですが、ちょうどご縁があって作曲家の方や、音楽をやられている皆さんと色々お話をさせて頂く機会があり、様々な事を伺いながら作曲を行う中で、いつの間にか夢中になっていました。

-今後挑戦してみたい事は?

今回のライブを経て、さらに色々な事に挑戦したいと改めて思いました。今まではギターやピアノを使い、自分が好きなジャンルの曲やコードを選んで作曲をしていましたが、そこの枠に捕らわれず曲を作り、自分自身でも新たな発見をしてみたい。例えば今後『打ち込み(コンピューターで演奏データを作る楽曲制作方法)』などに挑戦してみたいなと思います。

―3月9日開幕・ヒップホップを軸とした話題の舞台『Paradox Live on Stage vol.2(通称:パラステ)』に朱雀野 アレン役で出演されます。トークコーナーではヒップホップに関するアツいトークを繰り広げていましたが、”パラステ”に活かしたい、と思った事を教えてください。

とにかく「言葉を大事にする」という事の大切さを改めて実感しました。これまでラップは言葉が大切という事を理解しながらも、メロディやリズムをいかにうまく歌いこなすか、という事もかなり意識していたんです。もちろんそれも大切なのですが、まずは「伝えたい事」や「想い」が何よりも大切である事を改めて実感しました。『Paradox Live』に登場するアレンや、他の登場人物たちもそうした”強い想い”を伝えるためにヒップホップという手段を選んでいるので、僕もこれから始まる稽古でそうした事を意識して取り組んで行きたいと考えています。

取材・文:佐藤 早雪

写真:杉崎恭一