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”4人が出ずっぱりの日常コメディ” 美村里江、内田理央、東 啓介、佐藤アツヒロ 出演『二次会のひとたち』開幕取材会レポート

作・岡田惠和×演出・田村孝裕による新作書き下ろし舞台「二次会のひとたち」が、4月14日(金)より紀伊國屋ホールで開幕する。初日を前日に控えた13日、同劇場にてマスコミ向けのプレスコールとコメント取材会が行われた。

脚本家の岡田惠和と演出家の田村孝裕の三作目のタッグとなる本作。なぜか結婚披露宴には呼ばれず、結婚式の二次会の幹事に召集される、ちょっとワケアリ系で、拗らせ系で、捻くれ系の男女4人を、個性豊かな俳優たちと共に現代の女と男の深層心理をコミカル&シニカルに描きだす。
出演は、新婦の会社同僚・四方田みどり役に美村里江。新婦の大学時代の友人・篠田 花役に内田理央。新郎の会社の後輩・中内啓介役に東 啓介。そして、新郎の田舎の幼馴染・遠山信夫役に佐藤アツヒロ。

プレスコール後に行われた取材会に、美村里江、内田理央、東 啓介、佐藤アツヒロが登壇。

――まず、意気込みをお願いします。

美村:今回4人が出ずっぱりで、アツ兄(佐藤アツヒロ)でもあまりこういうことはないと仰っていたくらいエネルギー高くやっている舞台です。照明、音響、映像がミックスされて、少しでもお客様を楽しませようという仕込みがたくさんあります。この2・3年で世の中の価値観が大きく変わり、皆さんの楽しいことや贅沢なことが刷新されたと思いますので、皆さんが少しでも幸福感を持って帰っていただけるようにみんなで工夫をして取り組んでおります。観に来ていただいた方に少しでもエネルギーを持ち帰っていただきたいと思いながら頑張っておりますので、ご覧いただけたら嬉しいです。

内田:二次会を準備する4人という内容で、役者の4人と舞台の中の4人がリンクする部分があり、私自身二次会の準備をしているのかお芝居をしているのかがだんだん分からなくなってきています(笑)。それくらいすごく楽しい内容になっていますので、二次会が好きな方も嫌いな方も(笑)たくさん来ていただけると嬉しいです。

:僕自身、久しぶりのストレートプレイということもあって、また違った“東啓介”が見られるんじゃないかなと思っています。お芝居の内容もすごく凸凹していて、何の話をしているんだろうということが多々あるんですけど(笑)、そういったよく分からないけど笑ってしまうようなものが散りばめられているので、是非、楽しみにしていてください!

佐藤:男女4人が出ずっぱりで約1時間55分の日常コメディ。とても素敵な作品になっております。ほんとに出ずっぱりなので、この4人でこの空気感をいろんな空気に変えてお客様にお届けしたいと思います。笑いあり。涙あり。爆笑あり(笑)。いろんな要素が含まれているのでぜひ、劇場に足を運んでください。

――美村さん、久しぶりの舞台となりますが、いかがでしょうか。

美村:もともと舞台は、稽古も本番も大好きでまた次いつやろうかなという感じだったんですが、コロナや仕事の都合でなかなかでずにいました。でも今回、少ない人数での会話劇という一番好きなスタイルの作品で戻ってくることができて大変嬉しく思っています。

――皆さんの息の合った雰囲気が伝わってきましたが、稽古はどのような感じだったのでしょうか。

美村:初対面の4人のぎごちなさを大事にしながら、「こんな4人がなにするの!?」というところを引っ掛かりとして楽しんでいただけるように稽古場では作りました。それをみんなと相談や雑談をしながらやってきたので、大変仲良く楽しく過ごした稽古の時間でした。
内田:4人が出ずっぱりということもあってそれぞれのセリフ量もすごいので、集中したりそれぞれ確認したりという作業が多かったんですが、そういった中で美村さんが美味しいお菓子を差し入れてくれたのが嬉しかったです(笑)。

ーーちなみにどんなお菓子でしょうか?

内田:みかんゼリーや小っちゃいお菓子とか、「こんなもの見つけたよ」ってくださったりして。何でも知ってらっしゃるので何か分からないことがあったら美村さんに聞こう!っていう感じです(笑)・
美村:恐縮です。
(一同笑い)

――東さんと佐藤さんはどうでしょう。

:芝居作りに焦りつつも、和やかに進んでいった稽古の時間がすごく楽しかったです。ほんとに4人がちぐはぐなので、会話が成立しているようでしてないとか微妙なニュアンスを掴むのが今でも大変です!それを気を抜かないようにしていった感じですので、本番も日々成長していけたらなと思います。
佐藤:引きこもりの漫画家という役どころなんですが、性格が悪い。意地が悪い。すごく僕と正反対。(一同笑い)。この嫌な役がすごく難しかったです(笑)。話を聞いているようで聞いてない。聞いてないようで聞いてるというさじ加減や独特ないやらしさをこの会話劇という独特の世界に出すにあたっての稽古期間でした。稽古自体は一つ一つ積み重ねてやってきたので、その空気感や嫌な感じも観ていただけると思います。

――その嫌な感じを出すための秘訣や工夫があれば教えてください。

佐藤:僕、基本的に上から目線というのがないんですよ。
(美村・内田・東の3人が頷いて)
美村:すごくフラットな方。
佐藤:それを上から見る練習というか。上から見るって意外と難しいですよね。心の中を偉そうにするというか。そういうのが苦手なんですが(笑)。

――モデルにした方などいらっしゃるんでしょうか。

佐藤:モデルですか?モデルは、演出家の田村(孝裕)さんです。
(一同笑い)
美村:田村さんがやってくださる嫌味な感じとか(笑)。私の役も嫌な人なんですけど・・
佐藤:うまいよね。
美村:こんな感じでってやったそれが100%というか、私たちの目指すところで。とても勉強になりました(笑)。

――皆さん初共演となりますが、それぞれの印象はいかがでしょう。

美村:個人的にいつも楽しいのは、理央ちゃんはすごく笑いの気ある人なので、(自分が台本を)読んで何ともないところが理央ちゃんが言うとおもしろいんです(笑)。私はそれがいつも楽しみにしているところではありました。
佐藤:僕は皆さんが自然と「アツ兄」と呼んでくれることが嬉しいです。ありがとうございます。(みんなに頭を下げる)
3人:いえいえいえ!(頭を下げ合う)
(一同笑い)
:それこそアツ兄は年齢が離れているんですが、なんか・・・すごくいい人なんですよ!
(一同笑い)
:だから、たしかに信夫という人を演じるのは大変だったんだろうなって感じるほど、すごくいい人!
美村:我々後輩がちょっと芝居が上手く成り行かなくて困っている時に、自分の芝居を調整してくださろうとしたり。すごくフェアで横位置関係でいてくださって・・ありがとうございます(佐藤にお礼を伝え、佐藤も頭を下げる)。

――そんな佐藤さんから見た共演者それぞれの印象は?

佐藤:美村さんは本当にストイックです。誰より。
美村:恐縮です。幹事長なので(笑)。
:永遠、発声をしてます!
美村:アハハ!すみません!(笑)
内田:誰よりも早く稽古場に入って。
美村:心配性なんです(笑)。
佐藤:誰よりも早く稽古場に来て一人で発生をしてる。本当に素晴らしいです。
(美村、恐縮そうに頭を下げる)
佐藤:とんちゃん(東啓介)は、ほんとに優しいです。ほかの作品の稽古もやっている稽古場だったんですが、以前、共演をされていた人と会話をするたびに、「とんちゃーん!とんちゃーん!」って。それを見るだけで、「とんちゃん、いい人なんだな」って。(一同笑い)。先輩も後輩も「とんちゃん」って言ってたので、それを見て絶対いい子だと思いました(笑)。
美村:親戚の子の感じがあります。
(一同笑い)。
佐藤:理央ちゃんはもう、おもしろいです。
内田:そんなことないです!
佐藤:セリフの解釈がおもしろいです。
内田:うそー(笑)
佐藤:セリフの解釈がおもしろいので、もうそのままやってください(笑)。
内田:普通だと思ってやってるんですけど(焦)
(一同笑い)

――クセが強めの新郎新婦ですが、演じていてストレスを感じることはありますか?

内田:冒頭の新郎新婦の映像で、4人がイライラしていることがエネルギーに変わっていくと言いますか・・このちょっとふざけた感じで二次会の幹事を任されてしまったというフラストレーションを、それぞれが発散させていくようなシーンがたくさん散りばめられていると思います。
美村:もしかすると、こういう作品で冒頭に使うものとしてはちょっと(映像が)長いなと感じるかもしれませんが、そこでお客様にもちょっとイラっとしてもらう感じが私たちのイライラしている感じと共有する最初のエネルギーとしてスタート地点に必要なので、ああいった濃いワードを作っていただいたと思っております。

――今回初対面の人が集まって二次会をやるという設定ですが、初対面でぎこちない体験をしたということはありますか?

美村:皆さん、人見知りなさいます?
佐藤:僕、人見知りです。
3人:ほんとですか!?
佐藤:基本、ぎごちないです。
美村:(全然)感じませんでした(笑)。私はあんまり人見知りしない。
内田:私もあんまりしない。
:私もあんまりしない・・
美村:親戚の子だ。
(一同笑い)
美村:アツ兄、そうなんですか?
佐藤:うん。最初、あんまり喋らなかった。
内田:たしかに。そう言われればあんまり・・そうかも。
美村:たしかに。気付いてませんでしたけど・・そうでしたね。
佐藤:そうなの。
美村:でも、それを相手に気付かせないし、クローズじゃないですよね。
佐藤:そうです、そうです!
美村:我々が演じるのはもっと閉じている人ですよね。
佐藤:そうですね。

――お客さまへのメッセージをお願いします。

美村:このお話をいただいた時は、コロナ禍の中この先どうなるのか分かっていない状況でしたが、エンターテインメントを楽しんでいただける土壌と時期が揃った段階でこの作品を皆さんにお見せできることが大変嬉しく思います。今、世の中でいろんなことがありますが、舞台は、観に来ていただけるとその時間違う世界に連れて行き何かを与えることができるエネルギーの場だと思います。キャスト・スタッフ一同で楽しい世界にお連れしたいと思いますので、何かムサクサしている人に観に来てほしいなと思います(笑)。

あらすじ
来月行われる、結婚式の二次会を仕切ることを頼まれ、都内の某レストランに集められた男女4人。
四方田みどり(美村里江)、篠田 花(内田理央)、中内啓介(東 啓介)、遠山信夫(佐藤アツヒロ)。
この日が初対面であるが、その顔合わせに、新郎新婦の姿はない。しかも4人とも、なぜか結婚式の披露宴には招待されていない。
気まずい4人だが、肝心の二人が来ないので、なんとなく自己紹介など、重い空気感でしていると二人から超軽い動画メッセージが送られてくる。「予算少なく、派手で楽しく盛り上がれるように、よろしくね!」的な。
そこで、火がつき、4人で新郎新婦の悪口がスパーク。
暴走しきって疲れたところで、啓介が「ちゃんとやりませんか?思い切り、成功させて、喜んでもらえるように頑張りませんか?」と話だし、なんとか結束。そして、結婚式当日を迎えるのだが・・・。


公演概要
二次会のひとたち
【作】岡田惠和
【演出】田村孝裕
【出演】
美村里江
内田理央
東 啓介
佐藤アツヒロ
【日程・会場】
<東京公演>2023年4月14日(金)~4月30日(日)紀伊國屋ホール
【チケット料金】全席指定 9,000円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【チケット一般発売】2023年3月26日(日)10:00
【お問い合わせ】キョードー東京 0570-550-799(オペレーター平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
※紀伊國屋ホールなどへお問い合わせいただいても、ご回答できかねますのでご了承ください。
【主催】エイベックス・エンタテインメント
【企画・製作】エイベックス・エンタテインメント
<大阪公演>2023年5月6日(土)~7日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
【チケット料金】全席指定 9,000円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
チケット一般発売】2023年3月26日(日)10:00
【お問い合わせ】キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜11:00~18:00)
※COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールなどへお問い合わせいただいても、ご回答できかねますのでご了承ください。
【主催】リバティ・コンサーツ
【企画・製作】エイベックス・エンタテインメント
【公式サイト】https://nijikai-stage.com/
【公式Twitter】@nijikai_st