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柚希礼音 3年半ぶりの再演に「新作の気持ちで挑む」ミュージカル『FACTORY GIRLS』キャストコメント到着

ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』の公開稽古と取材会が22日、都内某所で行われた。

2019年に初演され、読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した作品の再演版となる本作は、“自由”と“平等”を求めて戦った女性たちを描き、話題となった日米クリエイター共作オリジナルミュージカル。
19世紀半ば、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ハリエット・ファーリー。全米ベストセラーとなった作家ルーシー・ラーコムの回想記「A New England Girlhood(ニューイングランドでの少女時代)」を原作に、劣悪な工場の環境の中で働かされていた女性達が自身の尊厳と労働環境の向上を求め、世の中を動かしていく姿を描くヒューマン・ストーリー。

主人公、文章の力によって世界に女性の知性と力強さを発信しようと奮闘するサラ・バグリーに、柚希礼音。文芸誌『The Lowell Offering』の編集者で、サラと対立しながらも深い友情を結ぶ我慢強く聡明な女性ハリエット・ファーリーを、ソニン。サラとハリエットとともに工場で働く、心優しいアビゲイルに実咲凜音、ラーコム夫人の娘ルーシーに清水くるみ。さらに、華やかな生き方で人生を謳歌するマーシャに平野綾、政治家を目指して修行中のベンジャミン・カーティスに水田航生、労働争議の支援者になる青年シェイマスに寺西拓人、保守的な寮の管理人ラーコム夫人に春風ひとみらと、再演にあたり新たなキャストも迎え、時代に合わせてブラッシュアップした作品を届ける。

取材会では、板垣恭一、柚希礼音、ソニン、実咲凜音、平野綾、清水くるみが登壇し、意気込みを語った。

板垣恭一(脚本/歌詞/演出)

初演から3年半経っているので初演時の演出をあまりなぞる気はなく、同じセリフでも違う解釈でトライしています。しかも今回は僕が「こうしてほしい」と皆さんに伝える前に、いろんな人が話しかけてきて「こうして良いですか?ああして良いですか?」と提案してくれるので、カンパニー全員で芝居を作れています。手ごたえは十分です!
また、再演版では作詞・作曲のクレイトンとショーンにお願いして、新曲を1曲追加しています。セリフのマイナーチェンジはもちろん、振付もよりハードなものにしたかったので、振付家の当銀大輔にお願いして全て作り変えました。
新しい『FACTORY GIRLS』は、女性問題や人権問題などそんな大それたことを書いた自覚はなくて、今の日本社会で「あれ?」と思っていることが、演劇として歌になったら良いなと思って書きました。きっと面白い作品になっていると思います。ぜひ観てください。

柚希礼音

3年半ぶりの再演ですが、思い出すというよりかは、振付も新しく、一からまた作り直している、新作の気持ちで挑んでいます。
19世紀のアメリカを舞台にした作品ですが、まだまだ今の日本も変わってないと感じる部分もあり、今を生きる皆様に届くものが詰まっています。ご覧いただいた方がまた明日からも頑張ろうとそっと背中を押せる作品だと思っています。
女性が男性を責めたいとか、女性だから文句を言っているということではなく、人としての権利を訴える作品だと思っています。お客様一人一人が自分に期待をして、まだまだ自分は変わっていけるとわくわくして生きていけるような作品になっていると思います。

ソニン

再演というとベースが同じことが多いですが、振付、台詞、曲が加わるなど、改めて作り上げていて、オリジナルだからこそできることだと思っています。
そしてみんなの向上心もすごく高く、刺激的です。私自身も成長したハリエットを、そして新生『FACTORY GIRLS』を皆様にお届けするべく奮闘中です。
女性ばかりのカンパニーなので、女子高のようなイメージを皆さん持つと思いますが、親戚の家にみんなが集まっている、いい意味でボーダーラインがなく家族のような雰囲気です。
男性キャストがどう思っているか気になっています(笑)
初演から3年半、コロナ禍を経て、同じセリフでも違うように感じる、初演を観た方でも再演を別の角度で観てもらえると思います。初めての方でも、観て損はないと胸を張って言えるくらい深くて、皆様の明日への活力となる光を掴んでいただける作品です。

実咲凜音

先ほど披露した「機械のように」はすべての振付が変わっていて、演じていても新しさを感じています。前回観ていただいた方が今回観ていただいても新しい一面を見つけていただけると感じています。
女性が多いカンパニーですが、一人一人が意見を出し合って日々作り上げていて、そんな一致団結した女性の力強いパワーを更に感じていただけると思います。
柚希さんとは宝塚時代は組は違ったのですが、後輩として同じ時期に在籍していました。私は柚希さん演じるサラの背中を押すという役柄で、初演の時は緊張もあったのですが、時を経て経験も積み、今回は私自身も初演とは違う気持ちで役に向き合えています。

清水くるみ

1からみんなで話し合って「こういう解釈もあるんじゃない?」と意見を出し合って、1つのシーンでも新しい一面が見えてきて、初演時とはまた全然違う作品になってきているんじゃないかなと感じています。本当に新作を作っているという気持ちで稽古に臨んでいます。

平野綾

私は再演から初参加なので最初はものすごいプレッシャーを感じていました。初演時の素晴らしい土台があったからこその再演なので、そこを大事にリスペクトしつつ、新作をつくっているような感覚で、みんなで一緒になって稽古に励んでいます。とくに、M3の「機械のように」という楽曲は振付もフォーメーションも難しく、物語が始まってまず最初にインパクトを残さなければならない本当に大事な曲なので、これはチームワークが大切になってくると思い、「“一日一M3”をやりませんか?」という提案をさせていただきました。なので今は稽古の終わりにみんなでM3をやっています。

[あらすじ]
19 世紀半ばのアメリカ・ローウェル。そこは多くの人々の夢と野望が渦巻く街だった。
産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、ローウェルには多くの先進的な女性達が集まり、ファクトリー・ガールズとして働いていた。ガールズたちの寄稿集「ローウェル・オファリング」は自由を夢見る女性たちにとって憧れであった。
サラ・バグリー(柚希礼音)もそんな一人。彼女は貧しい家族を助ける為、そして自らの自由を得る為に故郷を旅立ってローウェルにやってくる。
しかし、ローウェルの工場で彼女が目にしたものは、轟音をあげる織機、理不尽な抑圧、そして機械のように働くガールズ。衝撃を受けるサラだったが、ラーコム夫人(春風ひとみ)の管理する寮で、心優しいアビゲイル(実咲凜音)やラーコム夫人の娘ルーシー(清水くるみ)を始めとする仲
間たちに出会い、人生を謳歌するマーシャ(平野 綾)の華やかな生き方などにも刺激を受ける。
そして中でも「ローウェル・オファリング」編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリー(ソニン)との出会いによって、彼女は文章を書くことに新たな自分を発見し、ハリエットもまたサラの文才を認め、二人はいつしか深い友情で結ばれていく。
しかし、工場のオーナーであるアボット(原田優一)は、競合の出現によって業績の落ちてきた自分の工場を立て直すべく、労働時間の延長を図
る。それは、ガールズたちにとっては生命に関わる労働環境の悪化を意味するものだった。
ファクトリー・ガールズ達が動揺に包まれるなか、新しい労働新聞「ボイス・オブ・インダストリー」のライターのシェイマス(寺西拓人)との出会いによって、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じる事を決意するサラ。
一方で、「ローウェル・オファリング」の発行人であるマサチューセッツ州議会議員のスクーラー(戸井勝海)と甥のベンジャミン(水田航生)は、ハリエットを編集長に抜擢し、ローウェルの工場の投資家集めのためのシンボルにする。幼い時に両親を亡くしてからの居場所である工場と仲間を彼女のやり方で守ろうと奔走するハリエット。
いつしか2人の生き方はすれ違い、ローウェルをゆるがす事態に発展する中で、悲劇が起こる。
様々な思惑が渦巻く中、自分の信念に生きようとするサラとハリエット、そしてファクトリー・ガールズ達が闘いの末に辿り着く未来とは…


公演概要
ミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』
【作詞/作曲】 クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー
【脚本/歌詞/演出】 板垣恭一
【出演】
柚希礼音 ソニン / 実咲凜音 清水くるみ ・ 平野 綾 / 水田航生 寺西拓人
松原凜子 谷口ゆうな 能條愛未 / 原田優一 ・ 戸井勝海 / 春風ひとみ 他
【日程・会場】
<東京公演>2023年6月5日(月)~6月13日(火)東京国際フォーラム ホール C
【チケット一般発売日】2023年4月29日(土)AM10:00~
【チケット料金 】S 席\13,000、A 席\9,500、B 席\6,000 (全席指定・税込) ※未就学児入場不可
【お問合せ】 イープラス 050-3146-4793(全日 10:00~18:00)
<福岡公演>2023 年 6 月 24 日(土)・6 月 25 日(日)キャナルシティ劇場
【チケット発売日】 2023年4月29日(土・祝)AM10:00~
【チケット料金】 S 席\13,000、A 席\9,500、B 席\6,000 (全席指定・税込) ※未就学児入場不可
【お問合せ】 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~18:00)※現在平日 12:00~15:00 に短縮
<大阪公演>2023年6月29日(木)~7月2日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
【チケット発売日】 2023年4月29日(土・祝)AM10:00~
【チケット料金】 指定席\13,000 (全席指定・税込) ※未就学児入場不可
【お問合せ】 キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00 日祝休)
【オフィシャル HP】 http://musical-fg.com/
【オフィシャル Twitter】 @factorygirlsjp
【企画・製作】アミューズ