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高杉真宙、藤野涼子「僕たちの『ロミオとジュリエット』を真っすぐ届けたい」いよいよ開幕!

高杉真宙主演、藤野涼子ヒロインで贈るウィリアム・シェイクスピアの代表作、『ロミオとジュリエット』が、9月13日より東京・有楽町よみうりホールにて開幕する。初日を前日に控えた12日、同劇場にて取材会が行われ、主演の高杉真宙、ヒロインの藤野涼子、そして演出の井上尊晶が登場した。

出演は、主演・ロミオ役を高杉真宙、ジュリエット役を藤野涼子。ベンヴォーリオ役に矢部昌暉、マキューシオ役に新原泰佑、ティボルト役に三浦獠太、パリス役に佐伯大地が出演。さらに、キャピュレット夫人役に冨樫 真、キャピュレット役に廣田高志、モンタギュー夫人役に一谷真由美、モンタギュー役に松澤一之、乳母役に星田英利、僧ロレンス役に石井愃一と、個性豊かな俳優陣が名を連ねる。

――初日を迎えるにあたってのお気持ちは?

高杉 今日でさえこんなにも落ち着かないので、明日はもっと落ち着かないんじゃないかなと思っています(笑)。これまでやってきたことを信じてやっていきたいなと思います。

藤野 私も気持ちが落ち着かないです(笑)。でも、1ヶ月間やってきたことがあるのでそれを信じてみんなでエネルギッシュに初日を迎え、お客様と新たな『ロミオとジュリエット』を見つけられたらいいなと思います。

――どのようなところに気を付けながら演じられていますか?

高杉 どこもかしこも気を付けているんですが(笑)。今回、特に(井上)尊晶さんに言っていただいているのは、「言葉を信じること」。その言葉を心に止めて、台詞を大事にということは気を付けていると・・信じています(笑)。

藤野 シェイクスピアって「好き」というひとつの気持ちを何十行で表していて。だかこそ、ひとつひとつにイメージを持ってやっていくことが大事だと思っています。なかなか自分ではイメージができていないところもあったりするんですが、それをひとつひとつしっかりとイメージを持たせてやっていくことが大事だなと思っています。

――有名なシーンが多い作品ですが、お二人が演じてみて難しいかったと思うシーン、また楽しかったシーンはありますか?

高杉 難しいという表現はあまりなく、フラットでした。フラットに全部難しかったのかもしれないです(笑)。逆に有名過ぎるシーンがあるからこそ、変に緊張したり、ちょっとドギマギするというのはちょっとあったかもしれないです。でも、それも最初だけでした。それはたぶん自分自身の言葉に・・・(自分の)ものにできていると思うので、変に意識せずにフラットにできているからだと思います。

藤野 「おおロミオ、ロミオはどうしてロミオなの」というところはやっぱり緊張します(笑)。
高杉 (笑)。俺、聞いたもんね。どんな気持ちで言ってる?って(笑)。

藤野 そうですね(笑)。でもそこは稽古中でも緊張しましたし今でも緊張します(笑)。『ロミオとジュリエット』の物語を知らない方でもそのフレーズは知っている方は多いじゃないですか。今までいろんな方がジュリエットを演じてきた中で、自分はどういうジュリエットで、自分はどういう風に言えるんだろうって悩みましたし、緊張しました。でも、明日(初日)は今までやってきたことを信じてロミオへの思いをちゃんと出せたらいいなと思います。

―今回、どのような解釈で演出にこだわられたんでしょうか。

井上 蜷川幸雄の演出家のもとに30年くらいいて、その中で『ロミオとジュリエット』を3本経験しているんですが、いざ自分が初めてこの作品に向かった時に、一言で「愛」と言ってしまえば終わりなんですが、その愛がなかなか表現しきれないというか。二人(高杉、藤野)だけではなく、全キャスト、全スタッフを含めて、全てが整えば「愛」が見えるのかなと思って演出をしています。このロミオとジュリエットを中心に、彼らたちの友人や家族といったいろんな愛が詰め込まれて、その中でこの二人がいろんな愛に支えられながら、そして抵抗もしながら純粋な愛に向かっていく。そういう物語になっているかなと思います。この二人がいろんな愛にもまれながらそれでも全うしていく姿を観ていただけたらなと思います。

――お二人のロミオとジュリエットはいかがでしょうか?

井上 これは2023年版と言っていいかなと思います。本当に初々しく、高杉さんもちょっと天然なところがあったり、でも長男なところがあったり。いろんなことがミックスされてひとつの色に染まることはないなと思っています。とにかくこの二人が最大限、この役に没頭できるというか、突っ走ってくれているなと。きっといろんな壁にぶつかっていると思うんですが、ぶつかって倒れるなら倒れたらいい。倒れたら俺が助けにいくから。だから転ぶことを恐れず、そういうものを果敢に挑戦してくれていた稽古場だったかなと思います。明日、もっとその壁をこの二人なら超えられるかなと思っています。

――お客様へメッセージ

高杉 稽古を始めて1ヶ月経って、自分自身もまだどんな風になるのか分かっていなくて。それくらい夢中になって演じることができているのかなとすごくポジティブに捉えています。これまでたくさんの先輩方が演じられてきていて、その作品をやらせていただくことに最初は緊張もしていましたが、今思うのは、僕らが作ってきた『ロミオとジュリエット』を皆さんに真っ直ぐ届けたいなという気持ちです。その思いをしっかりと感じていただけるように自分たちが演じられたらいいなと思っておりますので、楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

藤野 『ロミオとジュリエット』は、私や高杉さんだけではなく、家族や友情といったいろんな愛があります。それでいて他の俳優さんのエネルギーもあります。台詞以外にもダンスや殺陣もあり、自分たちがエネルギーを凝縮して放出していると思うので、そのエネルギーをお客さまに受け取ってほしいなと思います。

井上 ありきたりですが、お客さまがいないと演劇は成り立たないので、客様が入って完成するのかなと思います。一人でも多くの方に観ていただきたい思いがあるので、ぜひ、劇場に来ていただけたら嬉しいです。

■舞台写真■

写真:©岡 千里


公演概要
ロミオとジュリエット
【出演】
高杉真宙 藤野涼子 矢部昌暉 新原泰佑 三浦獠太 佐伯大地
皇希 田中 亨 皆藤空良 菅 彩美 木村咲哉 牧野彩季 松浦慎太郎 村井友映 井上百合子(スウィング兼)
冨樫 真 廣田高志 一谷真由美 松澤一之 星田英利 石井愃一
【作】ウィリアム・シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【演出】井上尊晶
【公演日時・会場】
<東京公演> 有楽町よみうりホール × シーエイティプロデュース ステージシリーズ
2023年9月13日(水)~9月24日(日) 有楽町よみうりホール
【チケット料金(税込)】全席指定 9,800円 / U-20チケット 5,500円(20歳以下対象・枚数限定)
【主催】読売新聞社 シーエイティプロデュース
【お問い合わせ】チケットスペース 03-3234-9999(平日 10:00~12:00/13:00~15:00)
<大阪公演> 2023年9月30日(土)~10月1日(日) 森ノ宮ピロティホール
【主催】キョードー
【お問い合わせ】キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日 11:00~18:00)
<富山公演> 2023年10月7日(土)~10月8日(日) 富山県民会館
【主催】北日本新聞社 イッセイプランニング
【後援】富山県
【お問い合わせ】イッセイプランニング 076-444-666(平日 10:00~17:00)
<愛知公演> 2023年10月14日(土)~10月15日(日) 東海市芸術劇場 大ホール
【主催】中京テレビ放送 キョードー
【お問合せ】中京テレビクリエイション 052-588-4477(平日11:00~17:00)
<福岡公演> 2023年10月21日(土)~10月22日(日) キャナルシティ劇場
【主催】インプレサリオ キョードー
【お問い合わせ】インプレサリオ 092-600-9238/info@impresario-ent.co.jp
<仙台公演> 2023年10月28日(土)~10月29日(日) 電力ホール
【主催】キョードー東北 キョードー
【お問い合わせ】キョードー東北 022-217-7788(平日13:00~16:00、土曜10:00~12:00)
【公式HP】https://2023-romeoandjuliet.com
【公式Twitter】@2023RandJ