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主演 丸山隆平 舞台『ハザカイキ』開幕!「今のこの時代にフィットしたような作品」

3月31日よりTHEATER MILANO-Zaにて舞台『ハザカイキ』が開幕。初日を前に囲み取材会が行われ、主演の丸山隆平、勝地涼、恒松祐里、作・演出を手掛ける三浦大輔の4名が登場した。

鋭い感性とリアルを追求した演出で、現代の若者の生態と人間の本質を描き、賛否渦巻く衝撃作が代名詞ともいえる三浦大輔による3年ぶり待望の新作となる本作は、芸能界を舞台に、マスコミとタレントという特殊な関係の中、“時代の価値観の変容に踊らされる人々”を独自の視点で浮き彫りにする会話劇。
リアルで繊細な人物造形と人間関係、湿度と温度を感じさせる会話など三浦の真髄はそのままに、よりシンプルに力強くエンターテインメントとして創り上げる。

主演を務めるのは、丸山隆平。共演は、勝地涼、恒松祐里、さとうほなみ、九条ジョー、米村亮太朗、横山由依、大空ゆうひ、そして、風間杜夫が名を連ねた。

囲み取材レポート

――まず、役どころと初日を迎える意気込みをお願いします。

丸山 私は週刊誌の記者であり芸能記者でもある菅原裕一を演じます。スキャンダルもそうですけど、社会的なものも追いかけている記者で、この舞台上で起こる出来事でいろいろ向き合いながら菅原がどうなっていくのか。1つの記事によって周りからの影響で変化していくという役ではあります。
意気込みは、今朝、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)の安田章大さんから「がんば!」と連絡をいただきましたし、最後まで無事に走り抜けられたらなと思っております。

勝地 僕は丸山くん演じる菅原の親友役で今井伸二を演じます。僕は菅原がやっているマスコミという仕事をちゃんと理解してはいないんですけど、わかっている振りをしてずっとそばにいる。それはそばにいたいからっていう・・ネタバレがあるので深くは言えないんですけど、自分自身が抱えているものがあったりっていうところが、最後わかったりもします。僕は初めて三浦さんの書いた本を読んだときに、「これだよ!マジこれだよ!」ってスッキリしました。

恒松 私は国民的タレントの橋本香を演じています。菅原という週刊誌の記者から追われてる側の役です。スクープをされてしまう中で、どんどん香の人生が変わっていき、自分自身と向き合うきっかけにもなって、最後、すごく大きな見せ場がある役どころです。お楽しみに。

――今作は構想から7年かかったそうですが、つくるきっかけは何だったんでしょう。

三浦 それがけっこうネタバレになってしまうものなんですが・・とあるシーンをやりたくてこの構想は始まりました。今回、もちろんそのシーンはありますし、そこから7年経ってここまで時代とヒットするとは僕も予想外なんですね。なので、本当にこの時期に観るべき作品になったなと強く思っています。

――丸山さんに演じてもらおうというのは、どれぐらい前からあったんでしょうか。

三浦 企画が発動して1年半ぐらいですかね。そこらへんはあやふやなんですけど。作品を観てもらえればわかると思うんですけど、丸山くん自体の素というか、テレビとかで見ている丸山くんの地をそのまま使って演じてほしいなという思いを強く持っています。もちろん丸山くんは週刊誌の記者ではないですけれども、ちょっと自分の仕事とリンクする部分もそこに合わせて演じてくれてるなと思います。

――丸山さん、今回芸能記者の役ですがいかがでしょうか。

丸山 こっちの方がしっくりきますね。(一同笑い)新鮮でもありますし、こういう思いで記者の方っていろんな情報を集めたりしてるんだなっていうのは考えたことなかったので、すごく観察のしがいのある職業だなとは思いました。

――役作りで参考にされた方などいらっしゃるんでしょうか。

丸山 映像でこういうのを見てみるといいよというのはいくつか見させていただきました。記者の方のコメントを拝見させてもらってそういう風な信念や志を持ってされているんだなっていうのは参考にいうか、念頭に置いて役に練りこめられたらなと思いました。

――芸能記者にどんなイメージを持ってらっしゃいますか?

丸山 すごい張り込んでるイメージ。車とかで。人によってスタイルは違うと思うんですけど、とにかくそのスキャンダルを取るためにそこまで時間をかける。でもそれだけじゃないじゃないですか。社会的なことも取り上げたりされてますから。そういうのって時間も労力も精神的なものも削られるんだろうなっていうイメージに変わりましたね。なんかすげえ怖い人がなんかなってイメージだったんですけど、記者の方も自分の生活があって、家庭があるわけじゃないですか。そういうところの背景を今回考えさせられたりはしました。

――勝地さんはどうですか?

勝地 僕もいろいろありましたから。(一同笑い)いろんなことを書かれたこともありますし、憶測の記事があったり。そういう苦しむ時間もありましたけども、でもこういうときに宣伝していただいたり、いろいろとマスコミの方たちとは持ち持たれずなんじゃないかなと思っています。僕、昔、とあるつけ麺屋さんからめちゃくちゃカッコつけて出てくる写真を撮られたことがあって。聞いたら、他の人を追ってたけど空振りに終わって飯でも食おうかっていったときに、勝地がのんきにつけ麵食べてたっていう記事になったらしいんですけど、それ誰が読んで面白いだろうって思いながら(笑)。でも、そういうのも含めて有名になるってこういうことでもあるのかなと思ったりして。 撮られる=(イコール)嬉しいことでもあったりもするっていう、なんか複雑な・・ですよね?(丸山の方を向いて)

丸山 複雑。注目されてなかったら撮られないしなって。撮られなくなったら終わりやろうし、でも撮られたら終わりでもあるし。(一同笑い)

――どっちがいいですか?

勝地 俺は撮られたいです。でも簡単に撮れると思わないでください(笑)。うそです!うそです!普通に歩いてるんで(笑)。
丸山 記者の人、腕まくりしてるで。(一同笑い)

――マスコミに向けて言いたいことはありますか?

丸山 そうですね・・僕から言えることとしては、皆さんそれ専門に飯食われてるわけですから、記事の質にもよるとは思うんですけど、報道すべきことはするべきだと思うし、今、村度とかも言われてますけど、信念を持ってされているんであればそれはすごい素晴らしい職業だとは思うので。記事によりますけど(笑)。でも、いい人生を歩むためにみんな一生懸命やってるんだろうなとは思うので、それは自分の生活としてやっていただければと思います。あんまり触れたくはないですけど(笑)。でも僕らもお世話になってますから、こうやって。いつも感謝してます。

――丸山さんと勝地さんは今回親友役ですが親友になりましたか?

勝地 なってないです。(一同笑い)1、2ヶ月ではならないです(笑)。でもこれからどんどんどんどんなっていけたらなと思います。
丸山 舞台や演劇経験で言ったら大先輩なので、いろいろと現場でアドバイスをいただきました。それこそ稽古期間中に「ちょっとお前ちゃんとせえよ」っていうのはちゃんと言っていただきました。
勝地 ほら!変な切り取り方するでしょっ!
(一同笑い)
丸山 それは劇を良くするために言っていただいて。なかなかそうやって言ってくれる人ってもう僕41歳なんですけどなかなかいなくて。なんかすごくそれは嬉しかったし、助かってます。

――ありがたい先輩ですね。

丸山 いや、本当に頼りになる先輩です。
勝地 丸山くんの方が先輩なんですよ。
丸山 台本を持っていって「このシーンってどう見えた?」って聞いたりすると、すごい的確にアドバイスをいただいて。もちろん三浦さんの演出のもとなんですけど、ふっと見たときにどう見えるかっていうのを本当につぶさにアドバイスをくださるのでめちゃくちゃ助かってます。

――「ハザカイキ」という作品名にちなんで、グループ名が変わられての心境をお伺いしてもよろしいでしょうか。

丸山 (共演者に頭を下げながら)ごめんなさい。こっちのことで。いろんな段階を経てのことだったりもしたので・・でも、グループ名を変えることは自分たちで決断したことでもあったので、 そういう意味ではグループにとっても今年が20周年でもあるので、 いい“ハザカイキ”になったんじゃないかなと思います。ファンの方々も一般の方々も、ちょっとクスっとしながらも応援してくださってるようなムードをこの2か月の間で感じているので、今回の場合はいいハザカイキだったと思います。

――それでは、最後にお客様へのメッセージをお願いします。

丸山 この『ハザカイキ』というのは、今のこの時代にフィットしたような作品になっていますので、すごくいろんな見方ができる。題材は社会的なものと思われる方も多いかもしれないですけれども、1つの週刊誌の記事によっていろんな人たちがそれぞれの生活の中で、いろんな場面で何かが変化していったり、何かを受け入れたり、許したり、許されたりということを思い起こせるような作品になってると思います。観に来られる方はじっくりと味わって帰っていただければなと思います。よろしくお願いします。

撮影:福山楡青
あらすじ
芸能記者である菅原裕一が担当することになった、国民的人気タレントの橋本香と人気アーティスト・加藤勇の熱愛疑惑。リークしたのは、香の友人・野口裕子。
香の父・橋本浩二は人気俳優であったが、芸能事務所の社長となり、いまは香のマネージャーの田村修とともにマネージメントをしている。香がまだ幼い頃に、不倫をスクープされ芸能界から姿を消した自身の経験を元に、香にはスキャンダルを起こさないよう諭している。マンションから出てきた香を追い、菅原が入ったスナックには浩二と離婚した香の母・智子がいた。
菅原には同棲している恋人・鈴木里美と、親友・今井伸二がいる。菅原は里美との生活に安らぎを得、今井と会うときには仕事の愚痴を話したり、ごく普通に過ごし、そんな生活が今後も続くと信じていたが、実は二人は菅原の仕事を快く思ってはいなかった。
ある日勇がとある不祥事で芸能界を追放され、事態が急変する。勇との熱愛をスクープされた香にも芸能人としての存続の危機が訪れ、菅原も芸能記者として最悪の事態に陥る・・・。

Bunkamura Production 2024『ハザカイキ』は、2024年3月31日(日)から4月22日(月)まで東京・THEATER MILANO-Za、4月27日(土)から5月6日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。


公演概要
Bunkamura Production 2024『ハザカイキ』
【作・演出】三浦大輔
【出演】丸山隆平 勝地涼 恒松祐里 さとうほなみ 九条ジョー 米村亮太朗 横山由依 大空ゆうひ 風間杜夫
日高ボブ美 松澤匠 青山美郷 川綱治加来
【東京公演】2024年3月31日(日)~4月22日(月)THEATER MILANO-Za
【大阪公演】2024年4月27日(土)~5月6日(月・休)森ノ宮ピロティホール
【公式サイト】https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/24_hazakaiki/
【公式X(Twitter)】@Bunkamura_info