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生田斗真、「俳優としての武器は?」の回答に盟友・中村倫也も納得「ほんとにそう」劇団☆新感線『バサラオ』製作発表

撮影:田中亜紀

2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』の製作発表が5月13日に東京都内で行われた。

劇団☆新感線の最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』は、劇団☆新感線の44周年興行であり、主演を務める生田斗真の生誕39年を記念して行われる“サンキュー公演”。本作は、「ヒノモト」と呼ばれる国で幕府と帝が相争う時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、そんな男の参謀としてバディとなる元・幕府の密偵の男、そしていきすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。

製作発表には、主演の生田斗真、中村倫也、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太、作家の中島かずき、演出のいのうえひでのりが出席した。

取材会レポート

撮影:田中亜紀

中島 以前から斗真くんには、顔が良いだけで世界を征服するという話をやりたいと、なんとなくは話していたんです。ただ、昨今ピカレスクをやるような気分ではなかったので、今回も違うものをやろうと思っていたんですが、どうにも筆が進まなくて。ここはちょっと悪い男を思いっきり生田斗真くんにやってもらおうかと思って。そうすると相対するものとしての倫也くんのキャラクターが見えてきて。そうやって決まってからはスムーズに書けたし自信作になってますのでぜひ、ご期待していただけたらと思います。

いのうえ この企画は『偽義経冥界歌』のリベンジから、「絶対にこれはやるぞ!」ということでスタートしました。今回、劇場が非常にエンターテイメント寄りの小屋ということで、当初は歌とか踊りの入るすごい楽しい公演をやりたいなという企画だったんですが、どうにも筆が進まないという中島くんの意見もあり(笑)、でも、今もう少々重い作品もやっていいんじゃないかという空気が僕の方にも出来上がって。だけど、お祭り騒ぎ的なものもやりたいということで、 結果的にピカレスロマンでありながらわりとショーアップしたものになるのではないかと思います。ヘビーな物語の流れではありながらもスカッとした楽しいものになると思います。

生田 生田斗真・生誕39周年を記念した公演というものを、17歳の頃からずっと憧れ続けた、劇団☆新感線の皆さまと共にできること本当に嬉しく思っております。役柄なんですが、自分でいうのもおこがましいんですけれども、美しさを武器に世界征服を狙うというとんでもない役です。劇団☆新感線の悪役はいつか演じてみたいと思っていたので、精一杯頑張りたいと思います。

中村 決まった時は、「斗真くんでやるよ。古田さんも出るよ」みたいな状態でたぶん聞いたと思うんですけど、「じゃあ混ぜてよ」っていうことで混ぜてもらいました。今ちょっと気になったんですけど、劇団☆新感線で、劇団員じゃない人の生誕何周年公演って今までにあるんですか?

中島 ないです。

いのうえ 初めてだと思います。

中村 ないですよね?なんすか。それ(笑)?

(一同笑い)

中村 『偽義経冥界歌』のときの39(サンキュー)にかけたでしょうけど(笑)。もっと劇団員の生誕を祝った方がいいと思うんですけど。

(一同笑い)

中村 結果的に39(サンキュー)公演ということで、一緒にできることを嬉しく思います。個人的な話になりますけど、僕が舞台で主演じゃなく出演するのはけっこう久しぶりなんです。なので、主演の横にいる人間としてどういう関わり方ができるかっていうことを楽しみにしていたんですけど、昨日本読みをしましたら、主演より出番が多いんですね。

中島 気が付きましたか(笑)。

中村 話が違うなと(笑)。やることも結構多いので気を引き締めて挑まなきゃならないと、昨日思いました。

西野 私は2021年の『月影花之丞大逆転』ぶりの劇団☆新感線さんで、また一緒に舞台ができると知った時点ですごく嬉しくて。前回がダメじゃなかったんだなというか(笑)、また一緒に何かできるというのが、初めてやったときよりも嬉しさが大きかったです。前回は、コロナ渦ということもあって、10人くらいのキャストの皆さんとの楽しかった思いを持って本読みに行ったら、めちゃくちゃ人がいっぱいいて・・すっごい緊張しちゃって汗がダラダラだったんですけど(笑)。今回は規模感も公演数もとんでもないので、最後まで立っていられるか本当に心配ではあるんですけど、みなさんと一緒に作っていくんだなと改めて気が引き締まりました。本当に体に気を付けて、まずはお稽古を明日から頑張りたいなと思います。

粟根 今回は幕府執権ということで、政治の最高権力者ということになりますから、他の出演者たちによって見事に滅ぼされていけばいいなと思っております。できる限り見事に滅ぼされようと思っております。よろしくお願いいたします。

りょう 劇団☆新感線の39(サンキュー)公演のときに斗真さんとご一緒させていただきまして、そのリベンジとして始まったということで、今回私も呼んでいただけてちょっと嬉しいなと思っております。斗真くん、ありがとうございます(笑)。頑張ります。

古田 実はですね、うちの劇団でりょうちゃんと七ちゃんは共演をしているんですけど、何回かお誘いしている斗真と倫也は一緒になるのが初めてで。僕的には斗真と倫也とりょうちゃん七ちゃんがいるわけだから、下ネタミュージカルがやりたかったんですけども・・

中村 やるわけないでしょ(笑)。

(一同笑い)

古田 やりたかったんですけど。

中村 下ネタの面々じゃないでしょ(笑)。

古田 なかなかね。下ネタミュージカルをやってるグループ少ないからさ。やりたかったんですけど、ピカレスクロマンということで、ちょっとわたくし場違いだなと思っております。昨日、本読みをしたらインチキ臭い関西弁で喋るという、もっともわたくしが苦手とするお芝居だったので、非常に楽しみにしております。

――生田さんと中村さんは、劇団☆新感線の公演で古田さんとご一緒するのは今回が初めてということですが、どのようなお気持ちでしょうか

生田 僕は高校2年生のときから5度目の出演になるんですけれども、本当に古田さんとご一緒する機会がなかったので、ようやく念願叶ったなという感じです。

古田 断ってたからね。

生田 やめてください(笑)。

(一同笑い)

生田 すごく嬉しいです。数々の俳優さんから古田さんとお芝居するのは楽しい楽しいとずっと伺っていたので、ようやく一緒にできることを大変嬉しく思っています。

――古田新太の魅力はどういうところに感じますか?

生田 古田新太という一人の男が舞台上に立っているだけで何かが起きるんじゃないかとワクワクさせてもらえるというか。

古田 結局何も起きない。

(一同笑い)

生田 それがやっぱり古田さんの魅力のひとつかなという風に思いますので、今回板の上で一緒にできることがすごく嬉しいです。

――中村さんはいかがですか?

中村 『ロッキー・ホラー・ショー』(2011)という舞台で、古田さんとご一緒させていただいて。それも80何公演あった記憶があるんですけど。全国いろんなところで、それこそ下ネタというか、アホアホなミュージカルをやりまして(笑)、毎日飲みにも連れていっていただきましたし、芝居のことも飲み屋とかでさりげなくアドバイスをいただいたりして。それから10何年か経つので、それまでこの期間できなかったことがすごく残念ですけど・・『ロッキー・ホラー・ショー』のとき、古田さん何歳でしたっけ?

古田 50歳くらい?

中村 50歳いってましたっけ?

古田 50歳いってないかな?47、48歳かな?

中村 自分はそのとき20代前半だったので、それと考えると当時の古田さんの年齢に今ぼくが近づいてきているのでそういう意味も込めて、時を経た今、一緒にやれることが嬉しく思います。古田さんの魅力はこういう派手なファッションでバスに乗っていることです。

(一同笑い)

中村 びっくりすると思いますよ。三軒茶屋付近のお住いの皆さん(笑)。見かけたら声をかけてあげてください(笑)。

――古田さんからすると、生田さん、中村さんと今回お芝居できるというのはいかがですか。

古田 二人とも他のお仕事では一緒にやってるんですけど、付き合いはめちゃくちゃ長いんですよ。斗真は高校生だったし、倫也は、『ヤンキー君とめがねちゃん』のときはいくつだっけ?

中村 あれは22歳、23歳ですかね。

古田 だからけっこうな長い付き合いなんですけど、うちの劇団に関係してもらってるわりには一度も一緒にやってないのでさっきも言いましたけど、できれば下ネタミュージカルがやりたかったです。それはまた次の機会に。

(一同笑い)

――本読みの感じはいかがでしたか?

古田 倫也も言いましたが、倫也の方が忙しいんですよ。

中村 ほんとに。

古田 でも、斗真のセリフは斗真のセリフでほんとバカバカしくて。「お前何様のつもりだよ」っていうセリフがガンガンでてきて。それは、斗真のファンも斗真のファンじゃない人も、アンチ斗真の人もものすごく楽しめると思います。

(一同笑い)

――りょうさんも西野さんも今回アクションがあると伺ってますが、西野さん準備の方はいかがですか?

西野 準備は・・これから(笑)。稽古をしながらかなと思っています。本読みのときもト書きの短いところはどんどん飛ばしていくスタイルだったので、ここですごい大変なアクションがあるんだろうなっていうのは想像するしかできなかったので不安な気持ちの方が大きいです。

――りょうさんは?

りょう たった一行のト書きが数分のアクションになったりしますからね。ほんとに気を付けないと。

(一同笑い)

りょう 劇団☆新感線の作品は、本当にアクションがかっこよくて、軽々しくもう一度やりたいって言ってしまったんです。なので、今回多めになっていまして。でも、チャレンジをさせてくださる、できるという環境にいることは本当にありがたいなと思っておりますので、とにかくできるだけやります。

――今回、脚本を書く上で意識されたことは?

中島 ヒュウガは自分ではあんまり説明をしないので、その役は倫也くんになって、ごめんなさいねっていう。

中村 あははは。

中島 ただ、今回明るい雰囲気なるというのは、みんなそれぞれ人の言うことを聞かない。自分の欲望に忠実に生きているので、あんまり陰湿な話にはならないですね。

――いのうえさんは、今考えている演出プランはありますか?

いのうえ このあいだミラノ座で客席をバンバン使ったのがすごく楽しかったので、この芝居も客席をバンバン使おうかと思っています。

古田 客席を使うのが好きなのはいいんだけど。てめえ、走ってねえから。

(一同笑い)

古田 フラットで2000キャパあるところを走らされてみ?おかしいよ。あんまりするのやめてほしいなあ。

いのうえ 以外と明治座は狭いですから大丈夫です。大丈夫です。

(一同笑い)

――劇団☆新感線が、明治座でやるのは初めなのは意外な感じがします。

いのうえ そうですね。でももともと商業演劇の小屋ですし、何と言ってもマツケンサンバの聖地ですから。そういう意味では合ってるんじゃないでしょうか。

――ヒュウガは“美貌”を武器に天下取りの野望を抱きますが、皆さんの俳優としての武器はなんでしょうか?

りょう 難しいですね・・武器・・私はまるごしですね。完全なるまるごしです。

西野 自分で思うことはそんなにないですが、人から言っていただいたものだと、西野の部分をだいぶ消して役の色になっているといっていただけたのは嬉しかったです。そう思ってもらえているなら嬉しいなと思います。

粟根 私は目つきの悪さです。言われ続けていますけど、もはや武器になりました。

古田 私は便利です。いろんな演出家さん、監督さんに「古田さんは便利だな」と。NGがないので。全てイエス。この役はそういう気持ちにならないと思いますっていうことを絶対に言わない俳優なので。ましては、そういうことを言う俳優のことが大嫌いです。

(一同笑い)

生田 僕も武器と呼べるものというのがないんですけど、強いていうならば“美しさ”“色気”くらいでしょうか。

(一同笑い)

中村 ほんとにそうだもんね。

生田 やめてやめて。違うの違うの(笑)。

中村 すごいよね。

生田 やめて(笑)。頑張ります!

(一同笑い)

中村 僕はいろいろ考えてたんですけど、早く帰るに越したことはないと思っている。

(古田からマルがでる)

中村 マルをいただきました(笑)。その分、真面目にセリフを覚えて、真面目に準備をしてやるというところが長所かもしれないですね。

――最後に、皆さまより公演に向けての意気込みをお願いします。

中島 昨日の本読みで非常に手応えのある感じで、これは期待できるなと思っています。いい舞台になると思っていますので、ぜひ劇場にお越しください。

いのうえ コロナ明けというのもあるんですが、劇団としてもこの規模でこれだけの歌や踊りやチャンバラがいっぱいあるいのうえ歌舞伎、ぜひ期待してください。

中村 あまり言うことではないんですけど、ちょっと面白いものになるんじゃないかと思っております。圧倒的に美しいものって見たくないですか?皆さんのこれまでの人生で圧倒的に美しいものってポンって浮かびますか?(生田を指し)それになりますから。

(一同笑い)

生田 ハードルが・・・

中村 お願いします。頑張ります。僕も(笑)。

西野 観ていただいた方はもちろん面白かったって思ってもらえるように、そしてやってるこちら側もみんなで楽しんでできるように頑張ります。夏とか暑いと思うのでぜひ劇場の中で涼みながら(笑)、ステージからは熱い熱気をたくさん浴びると思いますので、そこも楽しんでもらいたいです。

粟根 本読みをして改めて思ったんですが、この作品は自分勝手な人しか出てこないなと思いまして。それぞれが好き勝手にやるんですよ。ですので、相当派手な舞台になると思います。その派手な舞台を楽しみにしていただければと思います。よろしくお願いいたします。

りょう 本当に自由奔放な人たちばかりで、それがすごく人間っぽく生き生きとパワフルに描かれてると思いますので、本当にご期待いただければと思っております。

古田 非常に賑やかな作品になると思います。昨日の本読みで粟根さんもおっしゃいましたけども、すごく楽しい現場になりそうです。なんとかして二つくらいは下ネタを入れたいなと思います。

生田 博多から始まりまして、そして東京明治座、大阪フェスティバルホールと、大変長い公演数、そして 動員数が本当に多くてですね。15万人。東京ドームでやると3回公演に匹敵する規模なんですけど、皆で力を合わせて乗り切りたいと思います。よろしくお願いいたします。本日は本当にどうもありがとうございました。

撮影:田中亜紀

【ものがたり】
「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」
幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。 島国「ヒノモト」に生きる男が二人。
幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。
そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。
その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。
二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。
一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。
京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。
流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。
だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。 たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける——。
公演は2024年7月7日から8月2日まで博多座、8月12日から9月26日まで明治座、10月5日から17日までフェスティバルホールで行われる。

公演概要
2024年劇団☆新感線 44 周年興行・夏秋公演
いのうえ歌舞伎『バサラオ』
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 生田斗真 中村倫也/西野七瀬 粟根まこと/りょう/古田新太 ほか
【会場・日程】
<福岡公演>2024年7月7日(日)~8月2日(金)博多座
チケット発売日5月25日(土)am10:00~
【チケット料金】一等席16,000円/二等席11,000円(全席指定・税込)
<東京公演>2024年8月12日(月祝)~9月26日(木)明治座チケット
【チケット発売日】6月23日(日)am10:00~
【チケット料金】S席15,800円/A席12,800円/B席9,800円/U-25チケット2,500円(全席指定・税込)
<大阪公演>2024年10月5日(土)~10月17日(木)フェスティバルホール
【チケット発売日】9月1日(日)am10:00~
【チケット料金】S席16,500円/A席12,500円/ヤングチケット2,200円(全席指定・税込)
【企画・製作】ヴィレッヂ 劇団☆新感線
【公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/basarao/