丹生明里「たくさんパワーをお届けできるように」舞台『フラガール』いよいよ開幕!
丹生明里の主演舞台『フラガール − dance for smile –』が、5月22日に新国立劇場 中劇場でプレビュー公演の幕が開いた。初日に先駆け、開幕直前取材が行われ、丹生明里、映梨那、中村里帆、木崎ゆりあ、菅原りこ、細貝圭、神尾佑、有森也実、そして総合演出の河毛俊作氏が登壇した。
本作は、2006 年公開の映画「フラガール」を原作とした舞台で、今回が4度目の上演となる。昭和40年の福島県いわき市を舞台に、エネルギー革命によって炭鉱の町が衰退していく中、未来を切り開くためフラダンサーを目指す少女たちの奮闘を、笑いと涙、感動とともに描かれる。
ーーでは、最初に皆さまからご挨拶をお願いいたします。
丹生:舞台としては4度目を迎えまして、歴史ある劇場で歴史ある作品に谷川紀美子役として出演させていただくことができて本当に光栄に思います。この1ヶ月以上、たくさん稽古に励んできたのでその成果を発揮できるように頑張ります。
映梨那:役どころとしては、東京から来た元トップダンサーとしてこの子たちの指導に当たるわけなんですが、最近、現場でもスタッフの方にも“先生”と呼ばれるようになってきました(笑)。みんなで本当に頑張ってきたので、ぜひ見てほしいです。
中村:もう心臓が痛くなるぐらい緊張してるんですけど・・(笑)。でも、毎日みんなで汗をかいて必死に稽古してきたことをやっとお届けできる嬉しさも同じくらいあります。
木﨑:フラガールの中では唯一のシングルマザーのフラを目指す役なんですが、娘のために必死に頑張る母ちゃんの強さというのを、フラガールのレジェンド母ちゃんの有森母ちゃんに負けないよう頑張ります!
菅原:舞台にとって唯一のオリジナルの登場人物になるんですが、物語が進んでいくなかで、雰囲気がガラッと変わる瞬間もたくさんありますので、物語に色を添えながらもっともっと深いものにできるように頑張って尽くしていきたいと思います。
細貝:僕個人としては2回目の『フラガール』となり、3年前はヤクザの取り立て屋をやっていました(笑)。今回は主演の紀美子のお兄ちゃんを演じさせていただくということで、また違った角度でこの作品に携われて個人的にも楽しませていただいております。
神尾:私の地元の福島県いわき市の舞台ということで、4回目にしてやっと呼んでいただきまして、念願の『フラガール』に出させていただきます。いわき市の素晴らしさ、常磐ハワイアンセンター、今はスパリゾートハワイアンと言ってますが、その素晴らしさをお届けできるように福島弁で頑張っておりますので、よろしくお願いいたします。
有森:私はありがたいこと4回の出演で皆勤賞でございます。(一同拍手)今までの蓄積を生かせるように張り切ってやりたいと思います。
――では、キャストの皆さまからいよいよ初日が始まるお気持ちをお聞かせください。
丹生:稽古が始まった時は、初日が遠い未来のように感じていました。それくらい毎日汗を流して稽古をやってきたので今日が初日ということに驚きを感じています。でも劇場で通し稽古をやらせていただいて、本番の照明や音楽の雰囲気を感じてより熱くなり、よりフラガールの世界に入って自分が紀美子として生きていることを実感しました。今は、早く皆さんにこの素敵な『フラガール』を観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。
映梨那:今回、先生役として皆さんと携わらせていただいただきました。フラガールというタイトルだけみると柔らかいイメージをされるかと思うんですが、1人1人が懸命に人生を生きている舞台になっています。すごい泥臭い人生なんですが、私もまどかとして必死に生きていきたいと思います。
中村:1ヶ月間の稽古を通して、この時代を生きた人たちの言葉にできないくらいの逞しさを早苗を通して感じてきました。公演後は魂が抜けるくらい一公演一公演燃え尽きて演じたいと思います。
木﨑:前半から後半にかけてのお芝居のパートはもちろんなんですが、1番最後のみんなでダンスを踊る姿全部に全力で汗をかいていきたいと思いますので、よろしくお願いします
菅原:この作品は見どころがたくさん詰まっていますので、きっと2度、3度いらしていただいても楽しんでいただけると思います。一人一人にドラマがあっていろんな暮らしをしています。ぜひぜひ2度、3度とは言わず4度、5度と来ていただいて、今日はどの人に注目してみようかななんて思いながら観ていただいても楽しんでいただけると思いますので、皆さまのお越しをお待ちしております。
細貝:フラガールチームが僕たちの2倍も3倍もの稽古をしている姿をずっと間近で見てきました。彼女たちがようやく解き放たれて、女性の力強さと底力をお客さまにお見せできる日がようやく来たことに、僕自身すごく楽しみです。ぜひ、彼女たちのパワーを存分に受け取ってください。
神尾:この『フラガール』という作品は今回4回目ということで、やっと呼んでいただきました(笑)。初演を観させていただいたんですが、出演するとこんなに大変なのかと思うくらい、めちゃくちゃ走ってます。長靴で! 55歳でこんなに走る演劇をやるとは思っていませんでした(笑)。それくらいの熱量でみんながそれぞれの人生を濃く生きておりますので、ぜひ見ていただきたいと思います。
有森:これは昔話ではなく、観に来てくださるお客さまにも共感できる、この時代の過渡期にぴったりの作品だと思います。舞台上の皆さんの想いとお客さまそれぞれの想いが交錯するこの舞台を私自身も楽しみにしております。
ーー河毛さん、本作の見どころを教えてください。
河毛:見どころという質問はとても答えづらくて(笑)。演出家としては全部としか言いようがないんですが(笑)、キャストたちが長い稽古期間、体育会系の夏合宿のような雰囲気の中で厳しい稽古を積んできた成果が出ていると思います。懐かしいエンターテインメントをやるという話ではなく、今の時代を生きる人々の物語として演出したつもりです。ものすごい大きな産業構造の変化の中で、もがきながら自分の道を見出してきた人たちの物語。それは今の時代、我々がこの産業構造の大きな変化の中で直面してる問題と重なり合う部分があります。そういうことも含めて物語を掘り起こしながら作ってきましたので、実際のフラガールたちがただ今アイドルになりたということではなく、そうしなければ生きられなかった人たちの物語として自分事として考えてほしいということをみんなにお伝えしました。彼女たちの時代を超えた演技に注目していただければきっと皆さんの心に強く届くものがあるという風に信じています。
――前回の主演の潮紗理菜さんからなにかアドバイスはあったんでしょうか?
丹生:3回目(2022年)のフラガールの主演を務めたのが、グループ(日向坂46)時代の先輩だった潮紗理菜さんでしたので、今回の出演が決まった時、一番に報告させていただきました。そしたらすごく喜んでくださって、「ぴったりだと思う!何かあったらいつでも頼ってね」と言ってくださりました。当時紗理菜さんが使っていた台本を渡してくださったり、私が悩んで連絡をしたときもすごく真摯に聞いてくださって、心の支えでした。今回の舞台も観に来てくださると言っていたので、紗理菜さんにも向けて「こんなにやってきました!」という気持ちをお届けできたらなと思います。
――最後に丹生さんよりお客さまへメッセージをお願いします。
丹生:この1ヶ月半、女性陣はフラとタヒチのレッスン、そして男性陣の皆さんもアクションだったりとこのフラガールチームみんなが魂を込めて稽古に励んできました。まさに一山一家の団結でこの稽古期間を経て、ついに今日からお客さまのもとへとこの作品をお届けすることができて本当に嬉しく思います。1人1人の生きているその信念がぶつかり合っていすごく大きなパワーとなっている作品です。観てくださる皆さんもきっと何かしらパワーを得られるんじゃないかなと思っています。たくさんパワーをお届けできるように精一杯頑張りますので、皆さんぜひ来てくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
舞台写真
本公演は、6月2日(月)まで新国立劇場 中劇場にて上演。
公演概要
『フラガール – dance for smile ‒ 』
【作】 羽原大介 李相日
【総合演出】 河毛俊作
【構成演出 】 岡村俊一
【出演】
丹生明里 映梨那 中村里帆 木﨑ゆりあ 菅原りこ
大串有希 飯田桃子 夏生ひまり 吉川真世 尾崎明日香 大田和歩 古橋早紀子 雛田みかん YUKA MEGUMI/細貝圭
久保田創 濱田和馬 工藤潤矢 大石敦士 河本祐貴 松本有樹純 近藤雄介 杉野豊 黄類 黄萌奈/神尾佑/有森也実
【公演日程】 2025年5月22日(木)〜 6月2日(月)
【会場】 新国立劇場 中劇場
【チケット料金(全席指定・税込)】
S 席11,000 円 A 席8,500 円
プレビュー公演(5/22 18:00):S 席10,000 円 A 席8,000 円
【チケット一般発売】2025年4月26日(土)10:00〜
【お問い合わせ】 Mitt 03-6265-3201(平日12:00〜17:00)
【協力】 ジェイ・シネカノン
【制作】 アール・ユー・ピー、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ
【主催】 舞台「フラガール」製作委員会
【オフィシャルHP】 http://www.rup.co.jp/
【オフィシャルX】 @rup_produce