増田貴久、森星、萬田久子 登場!『ファッションフリークショー』アンバサダーお披露目会見レポート
ファッションデザイナーのジャン・ポール・ゴルチエの軌跡を描いたエンタテインメントショー『ファッションフリークショー』が、9月12日より東京・東急シアターオーブで再上演される。本作のアンバサダーに増田貴久、森星、萬田久子が就任し、6月5日に都内某所で行われたお披露目会見に登壇した。
ジャンポール・ゴルチエが幼少期からトップデザイナーとして成功を収めるまでの激動の人生と創造の軌跡を表現した本作は、“固定概念を超えた自由な表現”そのもの。性別、年齢、体型、常識…あらゆる概念を飛び越え、「自分らしく生きること」を讃えるストーリーが、観る者の心を突き動かす。舞台にはパリコレで実際に使用された200着以上のオートクチュールが登場。音楽はナイル・ロジャースの「Le Freak」など名曲を織り交ぜ、ファッション、音楽、ダンス、が完璧に融合した、唯一無二の自叙伝エンタテインメント。
そんな『ファッションフリークショー』の日本公演を応援するアンバサダーに、増田貴久、森星、萬田久子が就任。それぞれの視点から『ファッションフリークショー』の魅力を発信し、公演を盛り上げる。
お披露目会見には、増田貴久、森星、萬田久子が『ファッションフリークショー』の衣装を着用して登場。また、日本オフィシャルフォトグラファーに就任した、世界的カメラマンのレスリー・キーが撮り下ろした舞台に登場する衣裳を身に纏ったアンバサダーのビジュアルも公開。レスリー・キーと撮影時のエピソードを披露した。
――本日の衣装についてテーマやポイントなどを教えてください。
増田:この洋服は『問題をスカートで覆う』というテーマがあって、ジャケットを腰に巻いてスカートみたいにしているシーンがあるんです。今回、この洋服を選ばせてもらったんですが、着てみると心がキュッとしてワクワクするような素敵なパワーを持った洋服だなと思います。
森:ポイントは、ゴルチエらしさというか、真面目を取っ払ってセクシャリティという性質が入り交じってるような、そんな中性的なコーディネートをしてみました。『ファッションフリークショー』のなかで、ゴルチエにとって大きな転換となった最初のファッションショーのシーンに出てくるコーディネートなんですが、私のお気に入りのひとつだったのでこれをチョイスしました。
萬田:今日は帽子ではなくヘッドドレスでやってまいりました。このシフォンの重なりのように今日は美しさを重ねていきたいと思います。
――まずは、アンバスターに起用されたときのご感想をお願いします。
増田:めちゃめちゃ嬉しかったです。大好きなゴルチエのお仕事でアンバンサーダーをさせてもらうということで、本当に嬉しくて「やった!」と声を出してジャンプしました。
森:まずこの3人でできることがすごく嬉しいです。ゴルチエの『ファッションフリークショー』は、何にも囚われていない、開放的な生き方が描かれてると思うんですよね。モデルとしてファッションに携わる中で、ファッション産業を盛り上げてきたゴルチエの開放的な生き方をこの時代に表現をする一員になれたのは嬉しいですし、このタイミングだったことにすごく意味を感じます。
萬田:時代を作るゴルチエのアンバサダーができることは光栄でこの上ない喜びです。ファッションは私の人生において切り離すことのできないものなので、なんて幸せなんだろうと思います。生きててよかったというか(笑)。今日も朝から浮かれて、浮かれがこの洋服に出ていると思います。
――『ファッションフリークショー』の再上陸にあって、皆さんが楽しみにしていることはなんでしょう。
増田:僕、2023年の日本初演のときはドラマの撮影をしていて、チケットを買うところまではいったんですけどタイミングが合わず行けなかったんです。動画では見させてもらったんですけど、生ではまだ見れてないので・・
萬田:もったいないっ。
増田:ほんともったいないです。だから今回再上陸と聞いて僕が1番ワクワクして喜んでいます。見るのを楽しみにしてたらなぜかここに立ってます。(一同笑い)。アンバサダーとして立ってますが、なんならちょっと出てるくらいの気持ちになっちゃってます。(本編に)出てはないですからね(笑)。
森:今回、パフォーマーの方も前回と変わっているので、同じ内容でもバイブスが変わるとまた違った変化があると思うのでそこも楽しみです。この『ファッションフリークショー』の空気感はものすごくプレイフルでタブーなことにも入り込んでいるので、日本の観客の皆さまとの化学反応でどんなものが生まれるのかなということも楽しみです。
萬田:私は2023年の公演を見させてもらったんですが、休憩の間だったのかな。パフォーマーの方が会場に回ってきてコンドームを配ってくださったんです。それがとってもオシャレで開放的で自由で本当に時代を作っていく方だなっていうのを感じました。9月12日からの公演に毎日行きたいぐらいです。23年のときからまたブラッシュアップされていると思いますので、すっごく楽しみです。
――今回、アンバサダーのポートレート撮影をされましたフォトグラファーのレスリー・キーさんをお迎えして、お話をさらにお伺いしていきたいと思います。
レスリー:今日着ている衣装は、ちょうど20年前に初めてジャンポール・ゴルチエのショーを撮影したときに本人がくれたプレゼントなんです。普段は着ないんですけど、今日はお祝いとして着てきました。『ファッションフリークショー』を一言でいうと「愛と自由」。こんなにメッセージが強くて華やかなショーはなかなかないのでまだ見ていない方は絶対に見てほしいなと思います。
――それでは、『ファッションフリークショー』に実際に登場する衣裳をアンバサダーのお3方が着用をしてレスリーさんが撮影した写真をここで初披露をしていただきたいと思います。まずは増田さんから披露をしていただきましょうか。
増田:ぼくの(写真)を全員でこの状態で見るわけですね(笑)。
森:恥ずかしい(笑)。
――(写真をみながら)撮影の感想をお聞かせください。
増田:レスリーとは何度もお仕事をさせてもらってるんですが、すごいパワーがある時間で楽しくてずっとワクワクしていました。いろんなポーズをずっと撮ってもらったので終わった後はどっと疲れました(笑)。
森:運動会を終えたあとみたいな感じだった(笑)。
増田:そうそう(笑)。全部を出し切らせてくれるというか、すごい勢いあるパワーがいっぱい詰まった撮影時間でした。
レスリー:増田さんとは15年前から美術館や展覧会で会っていたりしたんですが、撮影をさせてもらってからはまだ10年経ってないんです。増田さんはやっぱり踊りが上手なので、今回はこの衣装を着て踊りながら撮影しました。実はこれジャンプして撮った写真なんですが、キメ顔で一発で撮りましたね。
――ジャンプしている表情がこちらなんですか?
萬田:乱れないねえ。
増田:乱れないですねえ。(一同笑い)。
――増田さんはどういったお気持ちでこのお写真を撮られていたんでしょうか。
増田:『ファッションフリークショー』で使われている音楽をスタジオに流してくれていたので、その音楽に合わせて自分も出ているつもりで踊りながらやらせてもらいました。
――森さんは撮影時の感想はいかがですか?
森:レスリーとは、このお仕事を始める前から家族の友人として知っていて、私の初めての宣材写真もレスリーが撮ってくれたんです。その時はまだ学生でこのお仕事をするかしないかというときだったので、初めて会った時の感動もあって本当に楽しい撮影でした。レスリーはほんとに粘るんです。まだまだまだまだみたいな(笑)。私自身も粘々する方なのでお互い粘々した時間でとても気持ちよかったです(笑)。普段はしないような変な顔もいっぱいあったんですよ(笑)。それも含めて「愛と自由」という『ファッションフリークショー』のテーマで、音と雰囲気でゴルチエを纏っていたので、自分の知らない面がいっぱい出てモデルとしても新鮮でした。
レスリー:今回はある意味、星ちゃんとのドリームカムトゥルーの企画もありました。森星は世界の一人のアーティストに絶対になると思っていたので、15年前に初めて会ったときにいつか一緒のプロジェクトをやろうと言っていました。そして今回、世界のジャンポール・ゴルチエというこのプロジェクトに最高のキャスティングに星ちゃんも参加してくれて、私にとってひとつの夢が実現しました。この衣装は私が1番好きな衣装なんですが、着こなしがとても難しいんですね。撮影のときにディスカッションしながら、最高のチームメンバーたちと一緒に作ってあげて最高の写真になりました。ぜひ、ジャンポール・ゴルチエさんにも見てもらいたいと思います。絶対気に入ってくれると思います。
森:プロフェッショナルなみんなとお仕事ができるってほんとに幸せです。
――では、萬田さんの撮影時の感想はいかがでしょうか?
萬田:、レスリーは解放させてくれるというか、自分自身をなくならせてくれるんですね。自由にさせてくれながらも導いてくださる。そんなとても楽しい撮影でした。
レスリー:萬田さんと撮影するのは今回20年ぶりになります。2005年に初めて撮った以来ですが、お互いやり取りはあってね。でもこうやって意味に残る撮影ができるのは本当に嬉しいです。全く変わってなくて、穏やかな萬田久子の笑顔を引き出して撮りたいと思いました。
――「あなたにとってフリークとは?」というテーマで自分自身に当てはめてのフリークを皆さんに表していただきました。増田さんからお願いします。
増田:私は「バスタイム」です。お風呂が好きっていうのももちろんあるんですが、お風呂を出た後に、お風呂全体に高温のお湯をかけて冷水をかけて水切りワイパーで水滴を全部切ってマイクロファイバーシートで拭いてから出るんですね。お風呂に入るたびに。
萬田:そういう人なの?
増田:そういう人なんです(笑)汚れてるのが嫌なんですよね。お風呂に入ってる時間よりも掃除をしている方が長いので汗だくで出てきますからね。お風呂上りなのに。変というか、特徴的なフリークな部分かなと。あれ?こういうことじゃなかったですか(笑)?
森:逆にこの切り口が意外で、さすがだなって思っちゃった。
増田:ほんとですか?こういうの求めてもらっているのかなって思ったんですけど、あんまり会場は盛り上がってないですけど。(一同笑い)。
森:たしかに考えてみたら一日のなかで(お風呂が)一番開放的ですよね?
増田:そうそう。そういうことですよっ。(一同笑い)
森:私は「FREEDOM」。まさにこの『ファッションフリークショー』を見ていただくと、自分が子供のときにワクワクしたものや影響を受けたものに立ち返るきっかけをもらえるので、大人になってもフリーダムな心が取り戻せるんじゃないかなと思って、「FREEDOM」にしたけど・・なんかちょっとつまらない・・
増田:そういうことでした!(一同笑い)
萬田:私、ゴルチエのフリークという意味合いにとっていて、「鬼才」。人生ってなんとかごっこだと思っているんですね。アンパンマンの作者のやなせたかしさんが、「人生は喜ばせごっこ」と仰っていて、私も大好きな言葉なんです。ゴルチエは、「楽しませごっこ」をさせてくれる人だと思ってます。それぞれ型を破って・・人に迷惑かけないようにね。人生楽しみましょう。というところでよろしくお願いします。
――最後に皆さんからお客さまへ向けて一言お願いします。
増田:僕も『ファッションフリークショー』を東急シアターオーブで見られるの本当に楽しみにしています。毎日のように通ってレスリーが見た回数を超えたいと思ってます。ぜひ、劇場で楽しんでください。
森:今回、この『ファッションフリークショー』を通して自由な気持ちを取り戻してほしいなと思います。概念を超えるような想像力や改めて生きることを楽しみ慈しむきっかけになるショーだと思います。心から出てしまうような衝動を感じるシーンを見ることってなかなかない貴重な体験だと思うので、ぜひ見に来てください。ありがとうございました。
萬田:とってもとっても心待ちにしております。目も心もウキウキって感じとにかく楽しませてもらいます。皆さまも楽しみにしていてください。遊びましょう。
本作は、2025年9月12日(金)~9月28日(日)まで東急シアターオーブにて上演される。チケットは、オフィシャル最終先行を6月14日(土)23:59まで受付中。詳しくは公式HPを参照(https://fashionfreakshow.jp/)
公演概要
Jean Paul GAULTIER’S FASHION FREAK SHOW
『ファッションフリークショー』
作・演出・衣裳:ジャンポール・ゴルチエ