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timelesz 原嘉孝「舞台の素晴らしさをたくさんの人に届けたい」山田ジャパン『ドラマプランニング』開幕!

timelesz・原嘉孝が主演を務める、山田ジャパン2025年9月公演『ドラマプランニング』が、9月26日に東京・本多劇場にて開幕する。初日を前に開幕前会見および、公開ゲネプロが行われ、原嘉孝、いとうあさこ、松田大輔、永山たかし、清水麻璃亜、そして脚本・演出の山田能龍氏が登場。初日への意気込みや役作りについてのエピソードなどが語られた。

2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団「山田ジャパン」は、哲学的なテーマを独特のユーモアと人間ドラマを交えて見せる演劇を得意とし、数多くの作品を発表している。今回、最新作の舞台として選んだのが、ドラマの制作現場。プロデューサー、監督、脚本家、制作、撮影・技術、衣装、ヘアメイク、マネジメント、音楽、等々…あらゆる専門スタッフとキャストが集って一つの作品を作り上げるドラマの制作現場において、トラブルはつきもの。本作では、ドラマ制作の裏側を生々しく描く。

主演を務めるのは、timelesz・原嘉孝。山田ジャパンには2024年の『愛称 蔑称』以来2度目の出演で、今作ではトラブル解決に奔走するドラマ制作会社の若手プロデューサーを演じる。そして共演には、いとうあさこ、東京ダイナマイトの松田大輔、永山たかし、清水麻璃亜。

開幕前会見レポート

――まず初日を迎える心境や意気込みをお願いします。

原:やっとこの日が来たかという感じです。個人的な話になりますが、昨年の『愛称⇆蔑称』で山田ジャパンさんと初めてご一緒させていただいて、山田さんから「来年のここ、スケジュールを空けてくれ」と早々にお話をいただいてから1年半ぐらい経ちました。僕としてもこのカンパニーとしても、すごく温めていたというか、ここに照準を合わせてきたので「やっとこの作品を皆さんにお届けできる日が来たな!」と、気合バチバチでございます。

いとう:「始まるな」というワクワクはもちろんありつつ、山田ジャパン的に申しますと本多劇場の隣の「小劇場楽園」というちっちゃい小屋から旗揚げをしてきて、いつかやりたいなって見上げてたのが、本多劇場です。実は3年半前に公演をしたんですが、コロナ禍で客席を一席ずつ空けての公演だったので初めてお客さまが揃っている客席を見られるかと思うと、ほんとにしびれて・・まだ始まってもないのに泣けるくらい興奮しています。

松田:僕も原とは『愛称⇆蔑称』で一緒にさせていただきました、私はもう、timeleszが大好きでございまして。原が受かったときには・・あの日、Netflixの生配信をリアルタイムで見たくて仕事を休みにしたんです。(客席から「おお!」と歓声が)朝10時から観て、「はらーー!!」って興奮しちゃって。その後、『イグナイト –法の無法者–』でご一緒させていただいて、ずっとtimeleszの話をさせていただきました。うちの妻が結構つぎ込んでますんでね(笑)。その分を回収したいと思ってます(笑)。(一同笑い)。この間、原に焼肉を奢ってもらって、そういうとこで帳尻を合わせてます。(一同笑い)

いとう:舞台の意気込みは(笑)?

松田:あっ!はい、舞台の意気込み、もう体が熱くてしょうないです。今、ちょっとかかってるかもしれないです!よろしくお願いします!

(一同笑い)

永山:僕が演じるのは人気脚本家ということで、作品を作っていく中で初稿、第2稿、第3稿と繋がって、やっと今日決定稿という形で皆さんにお届けできるのを楽しみにしています。個人的には山田ジャパンさんはずっと見てきた劇団さんで、念願叶ってやっと出演できることになりました。その気持ちも乗せてやっていけたらなと思っております。頑張ります。

清水:大好きな山田ジャパンの皆様と尊敬して憧れる俳優の皆様と一緒に本田劇場に立てることに、ドキドキが止まりません。この1ヶ月皆さんと一緒に頑張ってきたので、楽しんで舞台に立って作品をお届けできたらなと思います。

――脚本・演出の山田さんにお伺いします。今回、ドラマ制作の裏側を描くことを題材に選んだ理由を教えてください。

山田:僕は主なお仕事として映像やドラマ、映画といった脚本を書かせてもらっているんですが、その過程がすごくドラマチックなんですよね。大人が泣いて怒ってやりきれない気持ちがたくさんあってっていう。普段仕事をする中でこんなにいろんな感情になるっていうことを温めてたネタなんです。この温めてたネタを「もう1回、原くんとやれるぞ!」ということと、僕らカンパニーとしてもこの本多劇場で初めてちゃんとやれるということで、この温めたカードを然るべきメンツで然るべき題材で勝負させてもらいたいという気持ちです。

――原さんのグッとくるような魅力というのはどんなところだったんでしょうか。

山田:シンプルに言って、芝居がめちゃくちゃいいんですよね。他の人が出せない存在感というのを出してくれるし、お芝居のセンターを背負っていただくに値する・・ちょっと気持ち悪いかしら?(原の顔を見て)

原:いやいや!嬉しいです!なるべく褒めてください。(一同笑い)

山田:本当にかっこいいやつなんですよ。それはもちろんルックスということもあるんだけど、人間的な分厚さみたいなのが舞台に出ます。先ほどから申している通り、僕が温めてた企画と場所を任せられる男だっていうことが大きいと思います。

――オファーっしたときは、timeleszのメンバーではなく、オーディションに入る前っていうことでしたよね。

山田:そうなんですよ。なんて言うんでしょう・・すごくラッキーだなと思ってます(笑)。

(一同笑い)

いとう:まさかのね(笑)。

山田:びっくりしました。成し遂げたなっていう感じですね。嬉しかったです。

――原さんは、今回また山田ジャパンに参加できるということについていかがですか?

原:すごく嬉しいです。それこそ『イグナイト』もtimeleszのオーディションを受ける前からのお話だったんです。オーディションよりも前に僕のことを知ってくださって、こうやって評価をしてくださった方とまたご一緒できることは特別な愛情じゃないですけど、こんなに素晴らしい劇団があるんだぞっていうことを僕も背負ってる気持ちでいます。もちろんこの舞台に立つにあたってtimeleszのメンバー、そしてsecondzファンの方の思いも背負ってますが、僕は準劇団員としてこの山田ジャパンを背負ってるという気持ちでやります。

いとう:嬉しいね~。

――あさこさんも原さんとまた一緒にやりたいという思いがあったんですよね。

いとう:はい。もちろん演技が素晴らしいっていうのは山田も申し上げましたけど、舞台に向かう精神というか、向き合い方が私が惚れたところです。ちゃんとこの作品を作り上げるんだという真面目さや真剣さといったものが揃ってるすごい男だなと思ったので、前回の打ち上げで「またやろうね」って。そんな話をしたのが忘れられないです。

――永山さんは憧れの山田ジャパンに出るという思いはいかがですか?

永山:山田さんの覚悟を含め、プレッシャーをすごく感じる日々ではありますが、大事な公演で旗揚げメンバーの皆さんたちの思いもある中でこうやってここに立たせてもらってることに感謝の気持ちでいっぱいです。プレッシャーでとちらないように頑張りたいと思います。

――清水さんはいかがですか。

清水:私はAKB48を卒業して初めて出た舞台が山田ジャパンの作品だったんです。そこから大好きになって今回で3回目になるんですが、皆さんの本多劇場への思いや初めての新作に緊張で震えそうです。でも私も何か託されてるというものを感じているので、そこに向き合って負けないように舞台に立ちたいと思ってます。

――原さんは、これまで個人として立たれていた舞台ですが、timeleszのメンバーになってご自身の中で変わったことはありますか?

原:僕は舞台のお仕事を始めて7年くらいになるんですが、舞台に育ててもらったと思っているので舞台の良さを僕がきっかけにもっともっと世の中に広まったらいいなっていう思いはずっとありました。今回timeleszに加入したことによってその分母が増えた事実はもちろんあるので、これを皮切りに舞台の世界って面白いんだなっていう人が少しでも増えたらいいなという思いは増しています。

――帰る場所ができたという意味もありますが、その分責任感が増したという意識はありますか。

原:そうですね。やっぱり僕だけの人生じゃなく、メンバーとファンの方の思いも背負っているので、いかに面白い作品を客席に届けるか、皆さんに楽しんで劇場を後にしてもらうかということの重要性は感じているので、それだけやっぱり気合も入ります。

――今回の題材は馴染みの世界だと思います。役作りに参考された方などいらっしゃるんでしょうか。

原:この人っていう特定の人というより、山田さんもいろんな現場を見てらっしゃるので「この作品にはこういうプロデューサーがいて」っていう、表には出せないですけど実名で何人かは・・(笑)いろんな事例を踏まえながらインプットしながら作っていきました。

いとう:私もそんなにドラマの現場は存じ上げませんが、山田の通ってきた道にこんな人がいたぞっていうのを聞きながら、私の中でちょっと膨らましている感じということでよろしかったでしょうか(笑)。

山田:具体的に「あのドラマの時のあの人なんだけど」みたいなことは言ってしまってるかもしれないです(苦笑)

いとう:なので、もしかしたら見る方が見たら「わたし!?」ってなる可能性はゼロではない。(一同笑い)かもしれないという感じです(笑)。

松田:僕はドラマの現場じゃないんですけど、某ラジオ局のプロデューサーをモデルにしたので、役作りはすごく簡単でした。(一同笑い)

――どんなところをモデルにしたんでしょうか。

松田 そのまんまやってます。あの感じのテンションは本当です(笑)。

――ご本人は観にいらっしゃるんでしょうか。

松田:たぶん観に来ると思うんですけど、「たぶん俺だな」っていうことで、ショックを受けて帰られると思います。

(一同笑い)

――奥さまがtimeleszのファンだとおっしゃっていましたが、今回観に来られるんでしょうか。

松田 僕もファンですよ。僕もsecondzなんで(笑)。今回、久々に(奥さんが)来ます。なぜかというと、原が出るんで。(一同笑い)。私の単独ライブにも一切来たことがないのに。(一同笑い)

――永山さん、清水さんの役作りはいかがでしょう。

永山:僕は脚本家の役ですので、山田さんの現場の見方や言葉を参考にさせてもらいました。怒る時のイメージとか心の沸き立たせ方みたいなものは山田さんを参考にさせていただきました。

清水:私はAPさんの役なんですけど、ドラマの現場では役者さんと現場を繋いでくださるので身近には感じていました。でも現場でのAPさんしか知らないので、現場に入るまでのお仕事を教えていただいたときに、すっごい大変なんだな!って思いました。稽古期間中に撮影があったんですけど、APさんへの接し方が私自身すごく変わりました(笑)。「お疲れ様です」の気持ちが100倍くらいになりました(笑)。

――原さんは昨日(9月25日)お誕生日ということで30歳の抱負をお願いします。

原:30代って時の流れが早いとよく言われてますが、本当にそうだとしたら1年1年をより濃いものにしたい。自分が今やりたいことをやりたいメンバーで悔いなく!っていうことをより一層自分の中で強めて後悔のない30歳にしたいなと思ってます。

――昨日は皆さんで何かお祝いをされたんですか。

原:昨日の稽古後にサプライズでハッピーバースデーの曲が流れてケーキを用意していただきました。僕(誕生日を)忘れてて。

いとう:朝は覚えてたんだよね。

原:そう。朝は覚えてたんですよ。ただ舞台に気持ちがいっちゃってたので、めっちゃびっくりしました。

いとう:「急に曲がかかったよ。あれ?誰の誕生日だ?」みたいなね(笑)。

原:そうそう(笑)。それで松田さんと俺とあさこさんで踊っちゃって(笑)。そうだそうだ、俺ハッピーバースデーだ!って(笑)。そんな楽しいお祝いをしていただきました。30歳1発目のお仕事になりますから、気合い入れてやっていきます。

――原さんというと“涙”というイメージもありますが、一番涙した現場はどこになりますか。

原:ええー!?泣きすぎてわかんないですけどね・・(一同笑い)。Timeleszに加入した時ですかね。1番大きな涙は。やっぱり15年目指してたことだったので、それが叶った瞬間ですかね。

松田:私も号泣しました。

山田:僕が脚本を書いたドラマに出てもらったんですが、その時も気持ちを入れすぎてリハーサルから号泣しすぎてメイクさんが都度治すという、それくらい泣いてるよね。

原:しかも物語の最後のシーンだったんですけど、クランクイン初日のワンシーン目の撮影だったんです(笑)

山田:いい香盤じゃないねえ。(一同笑い)。でもそれくらい香盤を組むのが大変で、いきなりハードなシーンからになったんだと思う。

原:でもそういうことも今回の舞台に立つにあたって勉強をして、「これはしょうがないな、これは役者のスケジュールなんだな」「いろんな予算の中でやんなきゃいけないんだな」ということを知って、そういうことだったんだなって思いました。

山田:それこそ原が演じてくれる青野にあたる立場のプロデューサーから僕ら脚本家に連絡が来て、「原さん、めちゃくちゃ泣いてました」って(笑)。

原 アハハ!そうですね。いい脚本を書いてくださるから山田さんが気持ち入っちゃいました。

――では、最後に山田さんと原さんからお客様へメッセージをお願いします。

原:山田ジャパンさんにとっても僕にとっても、本多劇場に立つことが夢でした。それが今日叶うと思うとすごくワクワクしております。今回、初めて舞台を観ますという方も多いと思います。そういう方のためにも舞台の素晴らしさやこの劇団の素晴らしさを100パーセント感じてもらって、少しでも明日からの活力にしてもらえるような作品にしたいと思います。

山田:エンターテイメントのバックヤードを題材にした舞台の名作っていくつかあると思います。この『ドラマプランニング』は、企画が立ち上がってから撮影に入るまでの期間にフォーカスを当ていて、これはけっこう個性かなと思っているので、そういうとこを楽しみにしていただけたらと思います。気持ちとしては、ドラマ作りをやる時って、任意で集められたスタッフたちがポンっと集まって、そこから撮影に向けてそりが合う合わない関係なくいろんな人たちと一緒になって目標に向かっていくという作業になるんですね。ご覧になる皆さんも、自分の日常に置き換えてどんな人とも最後まで諦めずに粘り強くコミュニケーションを取っていこうというような勇気に変わってくれたらいいなと思っています。楽しみにしてください。

撮影者【Wataru Yoshida】

ストーリー
令和7年。混迷を極めたテレビ業界の余波を受け、バタつくドラマ制作の現場。
制作会社の若手プロデューサー・青野貴則(原嘉孝)は、自身が惚れ込んだ漫画の映像化で初のチーフ作品を担当することになる。原作者の許諾・キャスト・製作陣と盤石の布陣を整え自信満々でスタートを切る青野。しかし、想定外のトラブルが次々と舞い込んでくる。そして極めつけには主演俳優の名物マネージャーから「この脚本とこの相手役であれば、主演は降ろさせます」と言われてしまい…。

公演は、2025年9月26日(金)〜10月5日(日)まで東京・本多劇場にて上演。


公演概要
山田ジャパン 2025 年 9 月公演 『ドラマプランニング』
脚本・演出:山田能龍
出演:原 嘉孝 いとうあさこ
松田大輔(東京ダイナマイト) 永山たかし 清水麻璃亜
横内亜弓 羽鳥由記 二葉要 二葉勇 布施勇弥
長江愛実 佐藤宙輝 高島麻利央 金子美紗 ほか
企画・製作・主催:らでん
公式サイト:http://yamadajapan.com/stage/drama-planning/
公式 X:@yamadajapan2008
お問合せ:山田ジャパン info@yamadajapan.com
公演日程 :2025年9月26日(金)〜10月5日(日)
会場:本多劇場
チケット一般発売:2025 年 8 月 5 日(火)14:00~
チケット料金 前売り:8,800 円 /当日 9,300 円 全席指定
チケットに関するお問合せ/ ae.ticket.info@gmail.com