レゴシ役の三浦涼介「とても大切で大好きな作品になった」Reading Musical「BEASTARS」episode 1 開幕!
三浦涼介 主演 Reading Musical「BEASTARS」episode 1が、9月27日に東京・シアター1010にて開幕した。初日を前に公開ゲネプロと取材会が行われ、三浦、崎山つばさ、風間由次郎、村田 充らが登場。
『週刊少年チャンピオン』で2016年から2020年まで連載された板垣巴留による漫画『BEASTARS』。擬人化された動物たちが生活する世界を舞台にした群像劇で、全世界累計発行部数1000万部を超える人気作だ。
2024年に上演されたReading Musical「BEASTARS」が高い評価を受け、新たなキャストを迎えて「Reading Musical「BEASTARS」episode1」として再び上演が決まった。
出演は、ハイイロオオカミの少年レゴシ役<歌い手・読み手>を、俳優としてジャンルを超え第一線で活躍し続ける三浦涼介が演じる。そして、学園のカリスマ的存在でアカシカのルイ役に崎山つばさ。作品のストーリーテラーとしての役割も兼ねるラブラドールレトリバーのジャック役に風間由次郎。ドワーフ種のウサギのハル役、梅田彩佳と真山りかをWキャストで配役。主人公レゴシと同じ種族ハイイロオオカミのジュノ役を、美弥るりかが演じる。また、本作Reading Musicalでカギとなる各キャラクターの心を表現する<パフォーマー>には、村田 充、速川大弥、竹井未来望、MITSUKI。Story Artistに髙澤礁太、松岡歩武といった実力派俳優たちが名を連ねる。
演出は、前作に続き元吉庸泰が務め、「BEASTARS」の世界を『朗読と歌』『生演奏』『パフォーマンスとダンス』で、心情深く描きだす。
会見には全キャストが登場し、初日に向けて意気込みを語った。
ーーいよいよ初日を迎えますが、今の心境をお聴かせてください。
三浦:いよいよ初日の幕が上がります。稽古期間、読み手チームは何度も一緒にやらせていただいたんですが、パフォーマーの皆さんと合わせた時の一体感や感動、ドキドキ感やワクワク感をお客様に心からお届けできるように精一杯精進していきたいと思っております。Reading Musical『BEASTARS』という作品が僕はとても大切で大好きな作品になりました。そういった思いも込めてお客様にお届けできればなと思います。ぜひ楽しみにしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
村田:読み手の皆さんの声と素晴らしい楽曲と音に寄り添って、丁寧に感謝と共に舞台に立ちたいと思います。
――パフォーマンスの部分で何か工夫された点があれば教えてください。
村田:振付の塩野(拓矢)さんからは、パフォーマーは読み手さんたちの“影”ということがテーマなので、直線的な動きをや引き算を大事にして、自分の欲をなるべく抑え込んでとにかく原作に感謝しながらみんなで丁寧にやってきました。であってるよね?(パフォーマーキャストの方に確認して、みんなが頷く)
速川:僕はReading Musical『BEASTARS」』でルイ役のパフォーマーをやるのは2回目になります。俳優である自分がパフォーマーのルイを演じる意味や、もう1段階進化した姿を見せたいという思いを持って稽古期間を過ごしてきました。この読み手とパフォーマーと演奏者の共存と共演を目と耳と肌で感じていただけたら嬉しいです。
竹井:今回、身体表現だけで役を演じるという初めての試みだったんですが、空気を感じながらヒーリングでできてる感じがすごく楽しいですし、挑戦的でもあるので、毎回新鮮な気持ちでやらせていただいています。
MITSUKI:今回初めての参加で、舞台自体今まで経験したことがなかったんですが、そんなことを感じさせないくらいのパフォーマンスをして皆さんを驚かせていきたいです。ハルちゃんの読み手はWキャストで演じられているので、それぞれのハルちゃんを私のパフォーマンスを通して届けていけたらいいなと思っております。頑張ります。
髙澤:僕も前回から引き続いての出演になるんですが、再演という作品は初めてになります。前回はダンサーというクレジットだったんですが、今回はストーリーアーティストというちょっと変わった役割になるので、新しい人格と一緒にやっていることでまた違った物語の入り方を現時点で感じています。これからも新しい発見が出てくると思いますので、その楽しさを感じながら東京、大阪とやっていけたらなと思っております。
松岡:今回初めての参加になるんですが、読み手とパフォーマーが分かれているというのがすごく特殊な空間だなと思って、とても新鮮な気持ちでした。読み手と合わせた時、お互い違う道を行ってたのにどこかで繋がる。そんな調和が生まれる瞬間があった稽古場だったので、そういった輪を大事にして初日からお届けできればと思います。頑張ります。
真山:私はReading Musicalは初挑戦になるんですが、私が演じるハルちゃんのように1匹ウサギになってしまったらどうしようってほんとに不安でした。でも、皆さんすごく気さくに話しかけてくださって「よかった。1匹ウサギじゃなかった!」とすごく安心したのと同時に、「足を引っ張らないように頑張らなくっちゃ!」という気持ちで今日まで走ってきました。私の初日はまだ先になるんですが、Reading Musicalの面白い部分を受け継いで初日を迎えられるように精一杯頑張りたいなと思っております。『BEASTARS』では、「ノワール」の世界をテーマにされているので、私も色付けられるように頑張ります。
梅田:稽古の1番最後の日に、演出の元吉さんに「ちゃんと共存してください。共存して孤独にならないようにしてください」と言われたのがすごく印象に残っています。「BEASTARS」の世界の中でも共存していく、そして梅田彩佳として大好きなカンパニーの皆さんと共存して孤独にならないようにしようって思ったら、よりみんなが好きになりました。これから大阪も行きますが、1つ1つを大事にしていきたいなと、元吉さんの言葉を聞いて思いました。
――真山さんと梅田さんはダブルキャストとなりますが、役を作るにあたって相談されたりしたんでしょうか。
梅田:私自身もダブルキャスあんまりなくて・・
真山:そうなんですか?
梅田:3回目ぐらい。だからりかちゃんを見て、「あ、ここもっとこうした方がいいんだ」とか、勉強をさせてもらいながらやってました。
真山:えっ!そうなんですか?嬉しいです!
梅田:いやいやいやいや・・
真山:いやいやいやいや・・
(一同笑い)
真山:最初に元吉さんが「同じようにしなくていいよ」って言ってくださって、その上で稽古に臨んでたんですけど、知らず知らずのうちに梅田さんのハルが素敵すぎて、「ここの表現いいな。マネしちゃおう」っていうのをやっていたので、梅田さんも同じ気持ちだったんだなっていうのを知れてとっても嬉しいです(笑)。
風間:僕の役が一番お客さん目線で見られると思いますので、そこを意識しながやっています。演出の元吉さんから最初に言われた、本を読む意味や、お母さんが子供に絵本を読み聞かせるというような、想像させることを1番大事にしながら演じています。そうすることで日々の違いを感じられるので、役者の本能で何か起きてもこの物語を読み聞かせるぞ!と思いながらやっています。そして、タイトルに新しく「episode 1」とついた意味もお客さんに届けれたらなと思いますし、応援してもらえる1つの要素になったらいいなと思っております。
崎山:無事に初日の幕を開けられること、すごく嬉しく思います。それぞれがそれぞれの役割や思いを抱きながら、「お客さんに届けたい、いろんな方に見てもらいたい」という欲望をむき出しにして頑張っていきたいなと思います。ありがとうございます。
美弥:最初のお稽古では1人での歌稽古が多かったんですが、読み手の皆さんと集まった時には想像以上の刺激をいただきました。そして、パフォーマーの皆さんと交流してからの最後の3日間がとても濃厚な時間でした。パフォーマーの方からいただくインスピレーションがとても多くてそれに共存しつつ、いろんな影響をたくさん受けて、自分の表現やみんなの空気が変わっていくという、この作品の進化をこの短い期間で感じています。この作品はリーディングの中でも新しい形だと思っておりますので、お客様が入ったらさらにその空気感を味わえるんだろうなと、今から楽しみにしております。
――では、最後に三浦さんよりお客様へメッセージをお願いいたします。
三浦:僕自身こうしたリーディングは、ここ数年にいくつか携わらせていただいてきましたが、すごく難しいことやってるなという風に思うんですよね。ただ、そこにきちんと心があればお客様には伝わるんだろうっていうこと。そして、今回パフォーマーの皆さんの力を借りて我々が表現できること。音楽や歌というものもありますが、表現としては我々がやることはきっと変わらないと思いますので、心を込めて精一杯に演じてまいります。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。
舞台写真
ゲネプロでのハル役は梅田彩佳
©Reading Musical「BEASTARS」2025製作委員会/撮影:鈴木崇志
「俺、もっと強くなるよ。この社会にも、本能にも負けないために」
肉食獣である自分自身を受け入れ、ハルとの恋に向かって一歩踏み出したレゴシ。
しかし、平穏な学園生活を取り戻したかに思えたレゴシに、新たな危機が忍び寄る。
それは未解決の『食殺事件』の犯人の影だった…!
さらに裏市では、倒したはずのシシ組の残党が、『新生シシ組』として再び力をつけ始めており…
新たに訪れた強大な試練を前に、レゴシは『本当に大事なもの』を守り抜くことができるのか?
食欲、性欲、承認欲求。様々な欲望に翻弄される、若き動物たちの青春はまだまだ終わらない…!
公演は、東京公演を10月2日(木)までシアター1010にて、大阪公演を10月11日(土)~13日(月・祝)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。なお、9月30日の公演にて、全景orスイッチング映像を選べる「生配信」実施を予定。詳細は公式サイトを参照(rm-beastars.com)
公演概要
Reading Musical「BEASTARS」episode 1
■原作:板垣巴留『BEASTARS』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
■脚本: 西森英行
■演出: 元吉庸泰
■作曲・音楽監督:和田俊輔
■歌唱指導:山野靖博・塚本 直
■振付・ステージング:塩野拓矢(梅棒)
■出演
<歌い手・読み手>
三浦涼介/崎山つばさ/風間由次郎
梅田彩佳・真山りか[私立恵比寿中学] *Wキャスト
美弥るりか
<パフォーマー>
村田 充/速川大弥/竹井未来望/MITSUKI[ミームトーキョー]
<Story Artist>
髙澤礁太/松岡歩武
<演奏>
ヤマザキタケル ほか
<スイング>
伊藤里紗<歌い手・読み手>、渡邊 気<歌い手・読み手>
[東京公演]
2025年9月28日(日)~10月2日(木)シアター1010
[大阪公演]
2025年10月11日(土)~10月13日(月・祝)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
■チケット料金:(東京・大阪)全席指定10,200円(税込)
※全席指定/前売り&当日共<未就学児入場不可>
■公式HP:rm-beastars.com
■公式X:@bstmusical #Bミュ
■公演に関するお問い合わせ:rmbeastars@gmail.com
■主催:Reading Musical「BEASTARS」2025製作委員会
©板垣巴留(秋田書店)/ Reading Musical「BEASTARS」2025製作委員会