藤井直樹「温かいクリスマスを送っていただければ」ミュージカルのヒットソングと華やかなダンスと贈る、ミュージカルショー『THE GIFT』上演中!
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藤井直樹が主演を務めるミュージカルショー『THE GIFT』が、11月21日まで東京・I’M A SHOWで上演。その後、11月28日(金)~11月30日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演する。開幕に際し、11月7日公開ゲネプロと開幕前取材会が行われ、主演の藤井に加え、中村浩大(SpeciaL)、小南満佑子、大澄賢也、そして、作・構成・演出を菅野こうめい氏が登場した。
物語は、ニューヨークを舞台に、大学のミュージカル学科で学ぶ、ガーシュインやアービング・バーリンなどのクラシックな作風を好むふたりのコンビが、最高のクリスマスショーを作り上げる過程が描かる。クリスマスをテーマにした誰もがハッピーな気持ちになる数々のミュージカルのヒットソングとダイナミックで華やかなダンスが惜しみなく披露される。さらに舞台上に設置されたスケートリンクでは、フィギュアスケーターが息をのむほど見事なステップを踏むシーンも。
作・構成・演出を菅野こうめいが手掛け、音楽に大嶋吾郎、振付を大澄賢也、藤林美沙、本間憲一が担当。
出演は、大学のミュージカル学科に所属し理想のクリスマスミュージカルを作り上げることに情熱を燃やすルーク役を藤井直樹、ルークとコンビで創作活動を続けるマーク役を中村浩大(SpeciaL)、Broadwayでキャリアを積むハイスクール時代の同級生のエリエル役に小南満佑子、ルークとマークを才能を信じるブロードウェイを知り尽くす大学の教授でプロデューサー・スティーブン役に大澄賢也らが出演。そして、フィギュアスケーターの小林宏一、中西樹希がパフォーマンスを披露する。
ミュージカルショー『THE GIFT』開幕前取材会コメント
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――初日に向けての意気込みをお願いします。
藤井:ルークは、マークと2人で作詞・作詞をコンビで作っています。どちらも“古き良きもの”が好きな性格なのですが、その想いを現代の中でどう融合させていくか。“古き良きもの”をどれだけ愛し、それをどう受け入れてもらえるかという部分で、日々試行錯誤を重ねていきます。そんな中で多くの人と出会い、さまざまな経験を通して成長していく物語にも、ぜひ注目していただければと思います。
中村:マークはすごくおちゃらけた部分があって、明るくてポジティブなタイプです。
普段の自分とはちょっと真逆というか、僕はどちらかというとおとなしめなので・・
大澄:そう?
菅野:いやっ。暗いと思うよ(笑)
中村:暗いまでいっちゃいます!?
(一同笑い)
中村:なので、演じる上ではしっかり役作りが必要だなと感じました。稽古を重ねる中で、演出のこうめいさんから「もっとやれるよ」といった前向きな言葉や、細やかなアドバイスをたくさんいただいて、今日までマークを作り上げてきたのでしっかり演じられるようんい頑張ります!
小南:エリエルは、マークとルークと同じ学校の出身で、ミュージカルが大好きで、ブロードウェイのショーが大好きな女の子です。実際にブロードウェイのショーで活躍しているんですが、彼らからも刺激を受けながら、前向きに頑張っている明るい女の子でもあります。
もうゲネプロということで、「早いな」という感じがいたしますが、一足早いクリスマスをみんなで作っていきたいと思いますので、ぜひご期待ください。
大澄:ミュージカル、そしてシアターダンスを知り尽くしたバーンスタイン教授を演じます。 “古き良き”と言っておりますが、“古き”の代表ですね。おじさんです(笑)。
私自身、40年以上踊り続けてきて、いろんなスタイルが新しくなる中で、いわゆるアステアやジーン・ケリー世代のダンスを、今の時代に直樹くんや浩大くんが表現するということにとても意味のあることだと感じています。それをただ真似るのではなく、彼らが持っている今の感覚を融合させて、また新しいものを作っていく──。まさにそんな目標をもって2人が取り組んできた“いいもの“が、作品の随所に表れていますので、ぜひお楽しみにしていただけたらと思います。
――作・演出・構成を手掛けられたこうめいさんから、本作の見どころについてお話しいただけますでしょうか。
菅野:この作品のテーマは、「古臭いは新しい」がキーワードになっています。これは決して僕の自虐ではなく、昨日衣裳を着ての舞台稽古をやっていたときに、「自分のキャリアはどこから始まったんだろう」と考えてみたら、45年前、ショーガールのアシスタントディレクターとして関わったのが最初でした。この衣裳の小南さんと大澄さんを見ていたら、まるで木の実ナナさんや細川俊之さんを相手に舞台稽古をやっているみたいな、そんな気持ちになって・・昨日、小南さんが最後の方で小さい椅子にお座りなって、「小南さん、もうちょっとで終わるからね。頑張ってね」って(笑)。
小南:ごめんんさい(笑)
菅野:いやいや、そうやって木の実ナナさんのご機嫌を取りながら舞台進行をしていったという(笑)。
小南:機嫌悪いみたいじゃないですか(笑)。そんなことないですからね(笑)。
(一同笑い)
菅野:ほんとにそういうことを思い出して、懐かしさと同時に、これを今、藤井くんや中村くんたちがやっていることがすごくに大切なことなんだと感じました。
「古いものは新しい」と感じてくれるのは、このミュージカルを通して、僕たちからの“贈り物”として、観てくださる方がリボンをほどいた瞬間に「なんかいいな」と思ってもらえるような終幕になっていると思いますので、そういったところを楽しみに観ていただけたらと思います。
――今回、スケーターの方が滑られるという演出もあるんですよね。
菅野:はい。おそらく皆さん驚かれると思うんですが・・・突然アイススケートのシーンが始まったりします。舞台の上でアイススケートを披露する機会はなかなかないと思うんですが、たまたま僕がアイスショーの演出をしていたこともあり、「何かできないかな」と考えて、今回それを実現することができました。ぜひ、その部分も楽しんでいただけたら嬉しいです。
――稽古を振り返ってのエピソードをお聞かせください。
藤井:今回の稽古では、本当にたくさんのことを学びました。こうめいさんから、特にセリフのピッチやスピード感についてアドバイスをいただき、やっぱり最初は悩むことも多かったんですが、稽古を重ねるうちに少しずつ体でわかってくる感覚が徐々に生まれてきました。そういう時に自分の中でルークが見つかってるなという感覚もあって。それこと、浩大くんと「セリフを合わせてみようか」ってやっている時に新しい発見もあって、苦戦しながらも、今日までかなりいい感じにできてきたんじゃないかなと思っております。
菅野:本当に素晴らしいです。今言ったことを、努力して会得して今日ここに立ってるというのは、本番を観ていただいたらわかると思うんですが、素晴らしいマークになっていると思います。ぜひご覧になってください。
――中村さんは、いかがしょうか。
中村:僕も稽古を重ねていく上でアドバイスをたくさんいただくんですけど、「なかなか褒めてもらえないな」って(笑)
(一同笑い)
中村:でもそれが、「もっとやってやるぞ!」という気持ちにつながりました。賢也さんもこうめいさんも前向きな言葉をかけてくださるので、“昨日より今日、今日より明日”と、日稽古を重ねてきました。そしたら昨日、こうめいさんから「良くなったよ」って言ってくださって、「おっ!初めて褒められた!」って・・
菅野:そうだった?(笑)。僕、(稽古が)終わったら何か一つ、「グッド!グッド!」っていうけど、その後「でもね──」って、言ってるね(笑)。
(一同笑い)
菅野:よかったと思います。
中村:(笑)。ストレートに褒めていただけたので、自信を持って本番に臨みたいと思います!
――得意のタップも披露していただけるんですよね。
中村:はい。本間(憲一)先生にシアターのタップを教えていただきました。
菅野:藤井と二人ともね。
――期待しております。小南さんいかがでしょうか。
小南:私は、4歳からクラシックバレエやジャズダンスを続けてきましたが、踊る作品に出演する機会はあまり多くなかったので、今回この舞台で踊れることがとても嬉しいです。大澄賢也さんや藤林美沙さん、本間憲一さんといった振付師の方が付けてくださったダンスシーンはどれも華やかで素敵です!大好きなシアタージャズを踊れること、そして10代の頃から尊敬している賢也さんとデュエットダンスが踊れることが本当に光栄です。そんな幸せを嚙みしめながら毎回稽古をさせていただいておりました。
――素晴らしくセクシーなダンスです。
大澄:セクシー!?
小南:賢也さんのおかげです。
大澄:満佑子ちゃんが素晴らしいです。
藤井:エリエルの教授を見つめてる目がすごく素敵すぎて、ちょっとなんか、「ルークには見せてくれない顔だな」って──
菅野:それね、俺にも見せてくれないの(笑)。
(一同笑い)
小南:賢也さん限定でございます(笑)。
大澄:嬉しいです(笑)。
――大澄さんは今回、振付も担当されましたが、いかがでしょうか。
大澄:そうですね。これから二人(藤井・中村)はいろんなミュージカルに出ていくと思うんです。そのベースになるものは、ブロードウェイでもウエストエンドでもすごく大事にしているので、ぼくもまだ学ぶ途中ではありますが、いわゆるミュージカルの“オールドスタイル”という伝統を次の世代に伝えていくということが使命なのかなと思いながらやらせていただきました。今回こうめいさんにお声がけいただき、この作品を共に創ることができて本当に幸せです。
稽古期間中に60歳の誕生日を迎えまして、赤いちゃんちゃんこと赤い頭巾を着せられて、写真を撮ったというのが、やっぱり一生の思い出です(笑)。あの時、みんなが居た!っていうのは、やっぱりすごい憶えてるじゃないですか。自分にとって“還暦=ザ・ギフト”と言えるほど、記念すべき作品になったと感じています。
――では、最後に藤井さんからお客さまへメッセージをお願いします。
藤井:物語は、ルークとマークのさまざまな葛藤を通して進んでいきます。観てくださる皆さんの中にも、きっと重なる気持ちや共感できる瞬間があると思います。僕たちが葛藤を乗り越えていく姿を通して、「自分も乗り越えられかも!」と、そんな気持ちになっていただければいいなと思っております。
クリスマスを前ではありますが、このミュージカルショー『THE GIFT』を観て、温かいクリスマスを送っていただければなと思います。ぜひお楽しみにしていてください!
舞台写真
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©ミュージカルショー「THE GIFT」2025/撮影:伊藤智美
公演概要
ミュージカルショー『THE GIFT』
A Musical Show 『THE GIFT – Christmas City』
作・構成・演出: 菅野こうめい
音楽: 大嶋吾郎
振付: 大澄賢也 藤林美沙 本間憲一
出演: 藤井直樹
中村浩大(SpeciaL)
小南満佑子
大澄賢也
石川里奈 井上弥子 鈴木万祐子 玉井七海 堂雪絵 藤田実里
佐藤大 高瀬育海 寺岡拓海 長澤仙明
公式サイト:https://the-gift.jp/
公式X: @thegift_jp
【日程・会場】
<東京公演>2025年11月8日(土)~11月21日(金) I’M A SHOW
チケット料金: 全席指定 11,500円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
チケット発売: 一般発売開始日時=2025年10月5日(日)10:00
お問い合わせ: 公演事務局 https://supportform.jp/event (平日10:00~17:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。
なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございますので予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
<大阪公演>2025年11月28日(金)~11月30日(日) サンケイホールブリーゼ
チケット料金: 全席指定 11,500円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
チケット発売: 一般発売開始日時=2025年10月5日(日)10:00
お問い合わせ: キョードーインフォメーション:0570-200-888(12:00~17:00 ※土日祝休業)