21年ぶりの帰還。鴻上尚史作・演出『トランス』開幕!風間俊介・岡本玲・伊礼彼方が紡ぐ、新たな傑作の誕生
4月28日(火)、東京・下北沢の本多劇場にて、KOKAMI@network vol.22『トランス』が開幕した。作・演出は鴻上尚史。1993年の初演から33年、国内での上演は実に21年ぶりとなる本作に、風間俊介、岡本玲、伊礼彼方という実力派3人が挑んだ。
時を超える傑作戯曲
「私は他人である」という妄想をきっかけに、高校時代の同級生3人が再会する——。鴻上の代表作のひとつに数えられる本作は、3人の登場人物が軽快なセリフで巧みに物語を紡ぎ、スピーディーに展開しながら、妄想と現実が入り乱れ、予想を超えたラストシーンへと観客を誘う。
俳優陣の高い演技力が際立つその構造は、初演以来33年にわたり国内外の多くの演劇団体によって上演され続けてきた。その『トランス』を鴻上自身が演出するのは、ロンドン公演から19年ぶり、国内においては21年ぶりのこととなる。
新たな『トランス』の誕生
今回集った3人はいずれも、鴻上作品への出演経験を持つ実力派だ。
「私は他人である」という妄想にとらわれ、旧友・礼子の病院を訪れるフリーライター・立原雅人を演じるのは風間俊介。ドラマ『3年B組金八先生』での狂気を秘めた役で一躍注目を集め、以来ドラマ・映画・舞台で幅広く活躍してきた。
精神科医として雅人と向き合う紅谷礼子役には、岡本玲。2003年のデビュー以来多方面で活躍し、近年は舞台での評価も高く、2024年には高崎映画祭で最優秀主演俳優賞を受賞している。
そして、偶然雅人と再会し看護役を引き受けるゲイ・バー勤務の後藤参三を伊礼彼方が担う。ミュージカル『テニスの王子様』でのデビュー以来、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といったグランドミュージカルに欠かせない存在として異彩を放ってきた。
鴻上は初日コメントで「新しい『トランス』が誕生しました」と宣言。これからの『トランス』のスタンダードとなる確信を口にした。
初日コメント
鴻上尚史 / 作・演出
新しい『トランス』が、誕生しました。立原雅人役の風間俊介こと風ポンは、妄想を持ってしまう男の不安と狂気、そしてダジャレ好きのお茶目な一面を見事に演じています。紅谷礼子役の岡本玲ちゃんは、意思が強く、それでいてチャーミングな紅谷そのものになっています。後藤参三を演じる伊礼彼方は、全身が参三となり、稽古場からずっとワオワオと吠え続けています。新しい『トランス』です。これからの『トランス』のスタンダードに間違いなくなるでしょう。
鴻上尚史
風間俊介 / 立原雅人 役
舞台『トランス』が開幕します。
稽古を重ねる程、今までこの作品が人々を魅了し続けた理由が分かります。 人間の根幹にある『自分は何者なのか』という問いを、優しく美しくユーモラスに描くトランス。 僕らが演じる2026版以降も、多くの役者が演じるであろうトランス。 今の時代にしっかり刻めるように、これからの人々にバトンを渡せるように演じていきたいと思います。 劇場でお待ちしています。
岡本 玲 / 紅谷礼子 役
舞台『トランス』が開幕いたしました。無事に初日を迎えられたこと、そしてたくさんのお客様にご観劇いただけましたこと、心より感謝申し上げます。
上演が始まり最初の一言を発した瞬間、「ああ、憧れだった本多劇場で『トランス』の台詞を発している!」と、緊張とはまた違う震えを感じました。
作品は、お客様に届いてこそ育っていくものだと感じています。この舞台が、あなたにとっての“わたしのトランス”となることを願いながら、6 月北海道での大千穐楽まで、一公演ずつ大切に歩んでまいります。劇場でお待ちしております。
伊礼彼方 / 後藤参三 役
開幕しました!!
今日まで多くの関係者に「トランスやるんだ!」「俺の青春だよ」「私大好き」など声をかけてもらった。
その言葉たちを受けて、セリフ量・エネルギー量ともに稽古を重ねながら「名作と言われる戯曲にはその理由があるのだなぁ」と実感する日々でした。
2 人の共演者も化け物級なのでこれまたハードルが上がるわけで。
助けられながら甘えながら参三として 2 人に届けられる思いは余すことなく放出しました。
鴻上さんの書く言葉は繊細であり大胆であり、分部的に僕の頭では理解できない箇所も多々ありますが、その時々で刺さる言葉が日々変わるのは不思議です。
引退間近の舞台監督とも数年ぶりにご一緒できて、総合的に僕にとってこの作品は集大成。
ここで演劇人生が終わっても悔いのない心境です。
2026 年版トランスがあなたの人生の一部になったらこれほど嬉しいものはありません。
楽しんでください!!
感謝。
舞台写真
撮影:田中亜紀
公演概要
KOKAMI@network vol.22 『トランス』
作・演出 鴻上尚史
出演 風間俊介 岡本玲 伊礼彼方
企画・製作 サードステージ
公式サイト https://www.thirdstage.com/knet/trans/
日程・会場
<東京公演>2026 年 4 月 28 日(火)~5 月 10 日(日) 本多劇場
チケット料金 一般:9,500 円(全席指定・税込) U-25 チケット:4,500 円(税込/当日引換券)
公演に関するお問合せ サードステージ 03-5937-4252(平日 11:00~18:00)
<地方公演>
静岡公演 2026 年 5 月 13 日(水) アクトシティ浜松 大ホール
岡山・津山公演 2026 年 5 月 15 日(金) 津山文化センター 大ホール
大阪公演 2026 年 5 月 17 日(日) サンケイホールブリーゼ (※追加公演あり)
愛媛公演 2026 年 5 月 20 日(水) あかがねミュージアム 多目的ホール
石川公演 2026 年 5 月 23 日(土) 北國新聞赤羽ホール (※追加公演あり)
新潟公演 2026 年 5 月 30 日(土)・31 日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
神奈川・藤沢公演 2026 年 6 月 2 日(火) 藤沢市湘南台文化センター市民シアター
広島公演 2026 年 6 月 4 日(木) JMS アステールプラザ 大ホール
兵庫公演 2026 年 6 月 6 日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
北海道・札幌公演 2026 年 6 月 9 日(火) カナモトホール(札幌市民ホール)
北海道・帯広公演 2026 年 6 月 10 日(水) 帯広市民文化ホール 大ホール
北海道・北見公演 2026 年 6 月 11 日(木) 北ガス市民ホール(北見市民会館) 大ホール