篠井英介さんの「素顔」に迫る一問一答公開!『ピース』

オリジナル音楽との融合で一味違った朗読劇『ピース』-peace or piece?- が2021年7月15日より大阪・東京で上演する。鈴木勝秀オリジナル脚本となる本作は、『疎遠になっていた旧友が訪ねてくる』物語。
今回plus aでは、橋本良亮(A.B.C-Z)さん演じるレンジョウが通うウォーターバーを営む男・オカモトを演じる篠井英介さんにインタビューを決行。盟友と語る鈴木勝秀さんの魅力や本作の印象、さらに「素顔」に迫る一問一答にも答えていただきました!篠井さんの凛とした美しい佇まいとやさしい空気感からもお人柄が伝わり、幸福感に満ちたインタビューでした。ぜひ、ご覧ください。

篠井さんから見るスズカツさんの魅力とは?

スズカツちゃんとは30年くらいの盟友で、一番の理解者であり、応援団であり、ある種、女形篠井英介を作ってきてくれた人という感じがあります。演出方法としてあまり細かいことを言わない、ひたすら役者さんたちを見続ける。時としてその姿勢が、スズカツさんは何もやってくれないと思う方もいるようなんですが、そうではなくて、与えられたセリフなりト書きがあってここでこう動く。それを表現するのは役者の仕事なんですね。スズカツちゃんは、それをどう役者さんがやってくれるのかを見届けるところに徹しているんです。ある種カウンターという位置にいて、命令したり指示したりということをほぼしない。それは逆に言うと、世界で一番いいお客さんなんですよ。それこそ世界中で誰よりも僕たちのお芝居を見続けているわけです。誰よりも変化を見てきている。すごくいいお客さんであり、神様的に天から見ているような(笑)。そういうニュアンスで捉えると、ほんとに素晴らしい演出家さんなんですよね。

『ピース』にどのような印象をお持ちですか。

スズカツちゃんらしいなって(笑)。哲学的でとっても深い。そしてスタイリッシュ。そういった意味では、どんどん削ぎ落とされて無駄なものがなくなって、シンプルにそして深く・・というスズカツワールドだなと思いました。

役の構想はありますか?

あんまり気負いはなくて。ある種会話劇ですよね。そして動きもないリーディングというスタイルなので丁寧に言葉を紡いでいく。それが良いんじゃないかなと思っています。あと、話が多少抽象的で哲学的なので、すごく人間臭い人がいないと、まるでよその世界の出来事のようにお客さまが見えてしまうので、血肉の通った人間がいるぞということは忘れてはだめだなと思います。

篠井英介さんの「素顔」に迫る一問一答

Q.本作は「疎遠になっていた旧友が訪ねてくる」物語とあります。そのような経験はありますか?

今、SNSが発達して何十年も会っていない同級生といった人たちとつながったりするじゃないですか。それが驚きますよね。そこからまた広がってつながることもあったりするので。だから古い友人との出会いというのはそういう意味では今はありますね。

Q.近未来のお話ですが、100年後どんな世界になっていると思いますか?

あんまり人間は変わらないと思うんです、根本は。できればその時代に生きている子供たちが楽しくて幸せであるという時代になっていてほしいなと願いますよね。子供が幸せな時代というのはきっといい時代だと思いますから。

Q.子どもの頃から変わってないところは?

美しいものが好きということは変わっていないかもしれないです。美しいものといってもいろいろなんですけど、人としての美しさというものにとても敏感かもしれません。それは小さい時から今も変わっていないですね。

Q.「わたしの取扱説明書」一番大事な注意事項は?

お行儀がいい人が好きだし、思いやりのある人が好きかな。自分もそうありたいと思っているんですけど(笑)。そういう気遣いのできる人との人間関係に敏感かもしれないですね。

Q.視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚1つだけで生きるならどれを選ぶ?

これは残酷な質問ですよね(笑)。最初は視覚かなと思ったんですけど、もうちょっと考えたら聴覚かもしれないなと。人の声、自然の音。そういうものはいろんな情報を得られるし、自分にとって心地よいという判断は、見るものよりもつくかなと思うので。なので音があった方がいいなと最終的には思います。

Q.周りで総理大臣になれそうな人はだれ?

演出家の鈴木裕美ちゃん。裕美ちゃんは明るくて聡明でおおらか。それがいいなって思います。そして頭が良くて語彙というか、言葉がとても豊富で楽しい。なんか楽しい人になってもらいたいって思います、今は。もう一人と思った時には鴻上尚史さんでした(笑)。鴻上さんは、人生相談をしているんですけど(『鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』月刊誌『一冊の本』掲載)、すごくいいんですよ。なるほど!という言葉をくれるので、鴻上さんもいいかもと思いました。

Q. 「特別な力」を持てるならどんな力?

僕と関わった人が幸せになれる力。周りが幸せだと自分も幸せになれるじゃないですか。最終的には自分の幸せになるんですけど(笑)。そういう力を持てたらいいですよね。

Q.歴史的人物を現実世界に呼ぶなら誰?その理由は?

歴史の中に名前だけが残り、今観ることができない俳優さんたちってどんな芝居をしたんだろうと思うわけですね。そういう意味では自分が見られなかった先輩の役者さんたちにこぞって出てきてほしいです(笑)。

Q.仕事をするうえで大事にしていることは?

理想なんですが、この人以外にこの役は考えられないねって思ってもらえるような仕事をやりたいといつも思っています。替えがきかないというんでしょうか。篠井英介に頼んでよかったと思えるような仕事をしていかなきゃいけないなと思っています。

Q.自分を褒めてください!

それがね、ほんとに褒められないんですよ(笑)。それでも一つ言うならば、役者という仕事をずっと続けてきたことでしょうか。でもそれも支えてくださる人、応援してくださる人、見てくださる人たちがいてこそだから、決して自分一人の力だけではなくて。いろんなものが複合して役者稼業をやれているので、僕自体を褒められるものではないかなと思うのですが、強いて言えばよく長くやってきたなということくらいですかね。

Q.日常生活のプラスアルファは?

僕、お腹が空くとダメなんですよ。すぐ顔に出ちゃうから適度にえさを与えないとダメだなと(笑)。そういう意味では食べ物で吊るのもわりと簡単だと思います。あれを食べさせてやるからこれやれとか(笑)。すぐ”はい”ってなりますね(笑)。

質問を終えて一言!

とても素晴らしいご質問内容で、意表を突くある種残酷な内容だったので楽しかったです(笑)。非常に面白かったです。

本作を楽しみにしているお客様へメッセージをお願いします。

コロナのこの時代で、皆さん人との関わり方というものをちょっと見つめ直している時期だと思います。このお芝居は、孤独の「孤」というものと人とのつながり方や関係性みたいなものに、今ちょっとびっくりしている人たちに「孤」というものを再確認していただける作品になると思います。ある人と出会った時にどんな風に人間関係が生まれていくのかをもう一度覗き見てみようよ、と。そんな作品になればと思うので、ぜひ、お一人でこの舞台と対峙してもらうといいんじゃないかなと思っています。演劇はエンターテインメントでもあるので、友達とわいわい感想を言ったり癒されたり、そういった楽しみ方はもちろんありますけど、これに関しては一人で舞台と向き合う体験をしてみてほしいなという思いです。

篠井英介さん、ありがとうございました!


公演概要
『ピース』-peace or piece?-
【出演】橋本良亮(A.B.C-Z)/篠井英介/大嶋吾郎 グレース
【上演台本・演出】鈴木勝秀
【日程・会場】
<大阪公演>2021年7月15日(木)~7月18日(日)サンケイホールブリーゼ
<東京公演>2021年7月28日(水)~8月8日(日)紀伊國屋サザンシアター
【チケット料金】全席指定 9,000円(税込)
※未就学児童入場不可
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【チケット発売日】2021年7月4日(日)10:00よりチケット一般販売開始!
【お問合せ】
<大阪>キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜 11:00~16:00)
<東京>キョードー東京 0570-550-799 (オペレーター平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
【公式HP】https://peaceorpiece.com/
【公式twitter】@peaceorpiece_st