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「真宙くんから大きくて太いバトンを渡してもらっている」勝村政信×高杉真宙の二人芝居「ライフ・イン・ザ・シアター」本日開幕

勝村政信×高杉真宙でおくる2人芝居「ライフ・イン・ザ・シアター」が、いよいよが3月3日より東京・新国立劇場 小劇場にて開幕する。

本作は、現代アメリカ演劇界を代表する劇作家、デヴィッド・マメットが綴る2人芝居。「劇場」を舞台に、芝居に生きる俳優の悲喜こもごもを描いた本作は、1977年、シカゴでの初演以降、ブロードウェイはじめ世界各地で上演され続け、数々の名優によって演じられてきた。不朽の名作が、日本では16年ぶり3度目の上演となる。

本番を前に、同会場にて開幕前取材会と公開稽古が行われた。取材会に登場したのは、ベテラン俳優のロバートを演じる勝村政信と若手俳優のジョンを演じる高杉真宙。

質疑応答が行われた。

――いよいよ開幕ですが、今のお気持ちを聞かせてください。勝村「ようやくここまで来たなと。なかなか大変な芝居なのでよく間に合ったなというのが感想です。26場面あるんですが、ほとんど着替えながら喋っていて、最初の頃はほんとにスタッフ含めて迷子になっていた状態でした。それがようやく形になった感じです。」

高杉「噓みたいな感じというか。昨日シャワーを浴びながら”明日本番だ“と、ふと思ったら一瞬ちょっと焦って。気持ちがずっと落ち着かないまま眠りについたんですけど、今日無事に迎えられることがすごく幸せだなと思いますし、ちゃんと自分が身に付けてきたことや皆さんと一緒にやってきたことを一つ一つ丁寧に本番にぶつけていけたらと思っています。」

――90分間の二人芝居ですが、セリフ覚えはいかがですか?

勝村「まだちゃんとは覚えてません(笑)。」

(一同笑い)

勝村「僕、考えてみたら二人芝居って4回目らしいんですけど、その中でこれだけ場数が多くて着替えが多いのは初めてなので、トップクラスに大変です。」
高杉「僕は初めて二人芝居をやらせていただくんですけど、二人が立っているこの場が広く感じます。この場で勝村さんと二人で作ってきたものをしっかりと発揮して楽しくやっていきたいなと思っています。」

――お互いの印象は?

©️エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

高杉「2回ほどご一緒したことがあります。、一番最初にお会いしたのが僕が14歳の時で、当時はがっつりお話をする機会があまりなかったんですけど、今回こうやって二人で2ヶ月ご一緒できるというのはすごく嬉しいですし、こんな先輩はほんとにいないです。改めて一緒にお芝居ができて嬉しいですし、たくさんのことを学ばせていただいて、ずっと着いていきたいなってほんとに思います。それくらい素敵な大先輩です。」

(お互い向き合ってお辞儀をする)

勝村「今のところ太字で書いてください(一同笑い)。」
高杉「お願いします(笑)!」
勝村「真宙くんが中学生の時だったよね?初めて会ったのが。倉本(聰)先生の脚本(ドラマWスペシャル「學」)で主役をやるという、こんな神に選ばれたような人はなかなかいないですよ。その時の芝居ももちろん素晴らしかったんですけど、今も新鮮さを残したまま成長されていて。今いろいろ褒めてくださいましたけど、僕も演出家の千葉(哲也)さんも、真宙くんから、僕らが失ってしまったエネルギーや若さとかそういうものに引っ張られて、いろいろ学ばせていただいてここに今いる次第です。僕らはただ歳を重ねて、その経験をバトンで真宙くんに渡しているのかもしれないけど、真宙くんからも大きくて太いバトンを渡していただいているという感じです。」

――稽古期間中にプライべートでの交流はありましたか?

高杉「こういった期間なのであまり長い時間ではなかったんですが、一緒にご飯を食べさせていただいたことはありました。」

――その時のエピソードがあれば教えていただけますか?

高杉「ウエイトレスさんが、食器を持ってきてくれた時にガンと壁にぶつかったりして・・」
勝村「まるでドリフのコントのように、真宙くんを見たまま壁にドンッとぶつかって。それが2回もあったんです。」
高杉「勝村さんから、これはしっかりと持っていた方がいいと仰ってもらって。」
勝村「まさにそういうところって舞台とかで使えるじゃないですか。こういうところを自分の中のストックに入れておくと、後でどこかで何かしらで使えることがあるよっていう話はしました。」

――稽古中の息抜きでやってらっしゃったことがあるとお聞きしましたが。

高杉「僕の中では息抜きになっていたんですけど、ひとつの稽古のような時間というか。サッカーを勝村さんと一緒にさせてもらっていました。僕はこれまでの人生であまりサッカーをしてこなかったんですけど、今回すごく上手になった気がして(笑)。そんな時間も全てこの場で生かせることができるということも、今回いろんなことが自分の身になったような気がします。」

――役と共感する部分はありますか。

©️エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

高杉「似ているというか、いろんなところでリンクしている感じがします。どれだけ自分が自分の状態のまま舞台の上で発揮できるか。そんな感じがしていて。やっぱり舞台の上では固くなってしまうので、ありのままを見せられたらいいなと思っています。似ている部分というと難しいんですけど、この関係性といったものは似てたりする部分はあるのかなとは思います。」

©️エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

勝村「今回はベテランの俳優と若手の俳優の話なんですけど、結局ジェネレーションの話なので、俳優でも親子の関係でも全てにジェネレーションがあって関わっているので、誰もがすぐに感情移入ができる話なんじゃないかなと思います。だから似ているというか、たぶんそのままですね。人間のドキュメンタリーみたいな話なので。全員に当てはまるという、かなり優れた戯曲だと思います。」

――見てもらいたいポイントを教えてください。

エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

(二人お互いを見合わせて笑い)

高杉「26場面のどれかですよね?」
勝村「稽古もそうだったんですけど、始まったら終わるまで全部やらなきゃいけないっていう。稽古を一場面だけやるということはできなかったので、こんなに通し稽古をやった稽古は初めてです。なのでとにかく観てください(笑)。お互いの責任です。これは。僕らも始めたら最後までやらなきゃいけないので、皆さまも始まったら最後までちゃんと観ていただいてっていう。」

(一同笑い)

高杉「そうですね。区切りがない感覚・・ひとつの場面というものはあるんですけど、始まったら全部なので、どこっていうよりかはほんとに全部という感じです。そんな風にここまで強く思う作品はなかなかないですね。」
勝村「一日2回の通し稽古が普通でしたから。帝国劇場とかの商業演劇よりも回数重ねていると思います(笑)。」
高杉「(稽古が始まって)一週間で立稽古から通し稽古になりましたからね。それくらいたくさんの通し稽古がありました。」
勝村「その半分以上が迷子でしたけど(笑)。みんな出てきて立ち尽くしてね。どうやって着替えるのか分からないし、どこに行ったらいいのかもわからないというところから始まって、ようやくここまで辿り着きました。」

©️エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

舞台「ライフ・イン・ザ・シアター」は、2022年3月3日(木)~3月13日(日)東京・新国立劇場 小劇場にて開幕し、3月19日(土)より大阪・サンケイホールブリーゼにて、3月24日(木)に広島・広島 JMSアステールプラザ大ホールにて、3月26日(土)より福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて、4月2日(土)より札幌・道新ホールにて、そして4月10日(日)に金沢・北國新聞 赤羽ホールにて上演。全国6都市を巡演する。


公演概要
「ライフ・イン・ザ・シアター」
【出演】
ロバート:勝村政信
ジョン:高杉真宙
【脚本】デヴィッド・マメット
【翻訳】小田島恒志
【演出】千葉哲也
【日時/会場】 
<東京公演>
2022年3月3日(木)~3月13日(日)新国立劇場 小劇場
全席指定8,500円(税込)
<大阪公演>
2022年3月19日(土)~3月21日(月祝)サンケイホールブリーゼ
全席指定 8,500円(税込)
<広島公演>
2022年3月24日(木)JMSアステールプラザ大ホール
全席指定 8,000円(税込)/U25チケット 4,000円(税込)
※25歳以下対象・当日指定・要年齢が分かる身分証明書を必ずご持参願います。
<福岡公演>
2022年3月26日(土)~3月27日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホール
全席指定 8,000円(税込)/U25チケット 4,000円(税込)
※25歳以下対象・当日指定・要年齢が分かる身分証明書を必ずご持参願います。
<札幌公演>
2022年4月2日(土)~4月3日(日)道新ホール
全席指定 8,500円(税込)
<金沢公演>
2022年4月10日(日)北國新聞 赤羽ホール
全席指定 8,500円(税込)

【チケット一般発売日】チケット好評発売中

【お問合せ】
<東京公演>公演事務局 https://supportform.jp/event (平日 10:00~17:00)
<大阪公演>キョードーインフォメーション:0570-200-888(月~土 11:00~16:00 ※日・祝 休業)
<広島公演>キャンディープロモーション 082-249-8334(平日11:00~15:00)
<福岡公演>ピクニックチケットセンター 050-3539-8330(平日12:00~15:00)
<札幌公演>チケットインフォメーション TEL:011-622-9999(土日祝除く 10:30~17:00)
<金沢公演>北國芸術振興財団 076-260-3555(平日10:00~18:00)

【企画・製作・主催】エイベックス・エンタテインメント
【お問合せ】公演事務局 https://supportform.jp/event (平日 10:00~17:00)
【公式HP】https://lifeinthetheatre.jp/
【公式Twitter】@litt_2022