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室龍太×冨岡健翔 対談インタビュー!舞台『いいね!光源氏くん』

8月12日(土)から19日(土)まで三越劇場にて上演される舞台『いいね!光源氏くん』。本作は漫画家えすとえむ著作のコミック作品で、現代日本で暮らすOL・藤原沙織のもとに、「源氏物語」の主人公・光源氏がタイムスリップしてしまうことから始まる居候コメディ。2020年にはドラマ化され、2021年には続編が放送された。
舞台版では、室龍太が光源氏くん役で主演を務め、光源氏くんと同じ時代からタイムスリップしてくる頭中将役を冨岡健翔が演じる。
今回plus aでは、室さんと冨岡さんのインタビューを決行。意外にも初共演となるお二人の仲の良さがうかがえるやりとりを交えながら楽しく話し合っていただきました。

――本日ビジュアル撮影を終えていかがでしたか?

冨岡:作風通りの楽しい撮影ができました。僕はどちらかというと原作を読んだ印象では澄ましてるキャラクターなので、自分のことを客観的に見始めたら笑いが止まらなくなっちゃうから心を鬼にして平安貴族の気持ちでいました(笑)。
室 平安貴族でした。ずっと。
冨岡:あははは。
室:メイクを終えて(冨岡の)撮影を見てたんですけど、不思議な光景でしたよ。誰も笑わずに「いいね!」「ナイスー!」「素敵!!」って。もちろん撮影としては素敵なんですけど、僕はそこで初めてスーツ姿での烏帽子を見たからその光景が不思議すぎて(笑)。また似合い過ぎてるから余計ですよね。

――作風通りのシュールな感じが既に撮影から感じられました。

室:ほんまにシュールでした。笑ったもん。今日夢に出てくると思う。
冨岡:あははは!

――室さんも楽しそうに撮影をされていましたが。

室:楽しむしかないですよね。せっかくなら(笑)。こんな経験はこういう仕事じゃないとできないと思うので。

――冨岡さんは室さんの撮影を見られていかがでしたか?

冨岡:自分がこんな感じだから逆にジャージのゆるい格好で烏帽子って自分と比較したら全然大丈夫だなって(笑)。俺も既に感覚が麻痺してるから「全然いけるじゃん!」みたいな(笑)。きっとこのままの感じでいけるんだろうなという気がしました。

――撮影から既に楽しい作品になる予感がしましたが、改めて、本作の出演にあたってのお気持ちを聞かせてください。

冨岡:原作を読ませていただいて、焦点の当て方や設定の面白さを感じたので絶対に楽しい作品になるなと思いました。出演者の皆さまは全員初めましての方なんですが、演出の村上(大樹)さんとは昨年初めて『女の友情と筋肉 THE MUSICAL』でご一緒させていただいたんですが、またこんなにも早くご一緒できて嬉しいです。今回もある意味シュールな笑いの舞台になりそうですが、村上さんの演出で皆さんと稽古をやっていくのが今から楽しみです。

室:僕も素直に嬉しかったです。何より“光源氏”を僕がやるなんて誰が想像しました?自分自身でも想像できなかったのでそういった部分でも嬉しかったです。どうしようかなという不安というか緊張はありますが。

――緊張されているのは意外でした。

室:コメディとはいえ、クールというか澄ましているイメージのキャラクターじゃないですか。澄ましている要素、僕にあります?

――・・・・・。

室:あるって言って!(笑)
冨岡:あはははは!!
室:速攻で言って!

――すみません!

室:ごめんなさい(笑)。そこだけが問題ですね。でも村上さんとは朗読劇『リクエストをよろしく』でもお世話になってその時僕はドッカンドッカン爆笑をとっていたので、今回も変わらず・・・なに笑ってるんですか?「いやいやスベッてたでしょ?」みたいな感じで(笑)。
冨岡:あはははは。スベってた(笑)。
室:そうですよ!スベってましたよ!そういう役柄ですからね。売れない芸人でね。だからそれであってます。あってますけど、めっちゃスベってましたよっていう空気を出すのは良くないと思う!(笑)。
冨岡:あはははは!

――村上さんの演出を受けられていかがでしたか?

室:朗読劇だったんですけど、ずっと動き回っていて。朗読劇という固定概念を覆すような演出でした。そういう意味ではパワフルで自然体の中での意外性というか・・裏を突くような感じ。それも緻密に計算をされているんだろうなって思います。穏やかな空気を纏ってらっしゃるんですが、伝えるべきところはしっかりと伝えてくださるのですごく勉強になりました。僕はめちゃくちゃ試練でしたけどね。始まる前に「ちゃんと笑いとって来てね。楽しみにしてるよ」って言われて。それでスベったあとは僕の顔を見て笑ってました(笑)。

――冨岡さんはいかがでしたか?

冨岡:前回もコメディでしたけど、村上さんのあの落ち着いた雰囲気で、こっちからすると「え!?」と驚くようなことを普通の顔をして普通のことのように言うんです(笑)。でもやってみるとすごく面白くて。なんだろうな。一緒にお芝居を作っていてほんとに楽しかったし、今回も結構セリフもあると思うからそういった部分でも楽しみだなと思います。
室:わからんで。しゃべらんかもしれんで。
冨岡:たしかに(笑)。
室:だってクールなキャラクターでしょ。ずっとこうしてるかも(澄ましている表情)。
冨岡:最初から最後までずっとそれ!?(笑)
室:わかんないでしょ。だって村上さんの演出がどうなるかわからないから。「そこのセリフやめてずっとこうやっとこうか」って(澄ましている表情)。
冨岡:あははは。それはそれでいいか(笑)。頑張ります。村上さんの期待に応えられるように。
室:めちゃくちゃ真面目!でも村上さんの演出における魅力の一つである、みんなでひとつのものを作るという力は本当にすごいですよね。

――改めて、お二人のご関係性についてお伺いさせてください。

室:他人です。
冨岡:あははは。段階的に言うとまだ他人のレベルです(笑)。
室:知り合いです。あ!知り合いじゃない、仲間です!同じジャニーズの仲間です。家族です!
冨岡:やばいやばい!怖い怖い怖い!(笑)。

――共演は初めてになるんでしょうか。

室・冨岡:初めてです。
室:ややこしいんですよ。ここではっきりさせておきたいんですけど、年齢は俺が上なんですけど、芸歴は冨岡が上なんです。だからどっからどう攻めようかなと思って。

――攻めるとは?

室:いきなり馴れ馴れしくして「俺の方が芸歴上やぞ」って言われるかもしれないじゃないですか。だからずっとどう攻めようかと迷ってたんですけど・・・いけそう。
冨岡:あははは!
室:優しそう。

――迷ってらっしゃったんですね。

室:それは先に言っとかないとね。取材が終わって家に帰った時に、「なんやあいつ!俺の方が芸歴上やぞ!」って思われるのも嫌やし(笑)。
冨岡:大丈夫。大丈夫(笑)。
室:あとなんて呼ぶかですよね。なんて呼ばれてるんですか?
冨岡:九割九分“健翔(けんと)”が多いかな。
室:健翔か〜年齢的には呼べるからね。
冨岡:もちろん。
室:でも芸歴的にね。
冨岡:芸歴ってそんなに離れてましたっけ?
室:俺、2003年入所。
冨岡:ああ〜。俺、2001年。
室:ほら!今マウントとってきた!2年をドーンって!
冨岡:でも年齢は(俺の方が)3つ下だから。
室:入所は(冨岡を指し)2つ上、(自分を指し)年齢は僕が3つ上・・となると俺が1つ上や。敬語使えよ!
冨岡:あははは!ほら!
室:うそうそ(笑)。もうフラットで。呼びたいように呼びます、僕は。いきなり“健翔”は恥ずかしいので、“冨ちゃん”。冨ちゃんから始めて“トミー”とか“とみけん”とか。たまにケンティーー!
冨岡:よく言われるやつだ(笑)。

――冨岡さんはどうしますか?

冨岡:室くんは”室くん”なんですよねえ。逆に名前で呼ばれることあります?
室:年上の人からとか。それか同い年かちょっと下とか。結構年が下になると”室くん”が多いかな。
冨岡:室くんかなぁ。無難に・・・無難って(笑)。
室:大丈夫!関西のちびっこに「むろ!」って呼ばれてるくらいやから。好きなように呼んでくれたらいいよ(笑)。

――公演が終わる頃にはどんな呼び名になっているか楽しみですね。今回、プレイボーイという役どころでもありますが、女性にモテる秘訣はありますか?

室:人にやさしくしてます。それだけ。

――素敵ですね。

室:この反応は困る!(笑)。でもそれくらいしかしてないです。「バファリンでできてるね」って言われてるので・・・(スタッフを数え始め)1・・2・・3・・・3人笑った!よし!オッケオッケ!3人笑ってくれたらオッケー!
冨岡:あはははは!
室:どうぞどうぞ(冨岡に促す)。
冨岡:なんだろう。ほんとに人にやさしくということとひたすら人の話を聞くことかな。話を聞くのが好きだから。とにかく話を聞きますね。

■一問一答■

――今作は平安時代から現代へタイムスリップしてくるお話ですが、逆に平安時代へタイムスリップしたらどんな仕事やどんな過ごし方をしますか?

室:ええー!どんな仕事する?
冨岡:自給自足?畑耕して・・できるかな、俺・・。
室:カメラ回ってたらやる。
冨岡:あはははは。
室:でも面白そうですよね。自給自足。

――冷蔵庫に常備しているものは?

冨岡:水。水が好きなんですよね。
室:好きそう。
冨岡:あんまりジュースとか飲まないんですよね。一日に2リットル飲むのも全然大変じゃなくて平気で3リットルとか飲んじゃいます。
室:だから肌が綺麗なんや。
冨岡:(笑)。わかんないですけど、口さみしくて飲んじゃうレベルです。

――室さんは?

室:アイス!冬でも関係なく、なくなったら買いに行く。というか冷蔵庫から切れたことがないです。1日に2、3個は食べます。冬でも寒い寒い言いながら(笑)。

――自分を保つために必要なものは?

室:人と喋ることかな。コロナ渦禍で人と会えなくなった時はしんどかったです。人と喋ることが自分の中で大事なんだと改めて気付きました。もともと一人でいるのが好きじゃないんですよね。でも家では静かなんですよ?一人で。
冨岡:静かじゃなかったら怖いけど(笑)。
室:(笑)。人との繋がりみたいなことですかね。

――冨岡さんは?

冨岡:自分を保つために必要なこと・・・自己肯定感?
室:おおー!たしかに。それは大事かも。
冨岡:こうやってお仕事をさせてもらっていると、人の芝居を見ていろいろ思うこともあって。人と比べても良いことないってほんとに思うんですけど、「ああ自分って・・」って思うことも結構あるし・・。
室:そんなことないって!!
冨岡:って言ってくれる人も周りにはいっぱいいるし(笑)。応援してくれるファンの方もいてくれるから、自分に自信を持ってやることって大事なんだなって思います。特にジャニーズ公演以外の舞台に立つようになってからはメンタルの保ち方みたいなものは結構大事になっていて。自分のことを認めてあげるというのは自分が誰よりも自分の味方ということだから。だから頑張ろう!と思ってやってます。
室:かっこええな。

――今日を頑張れるプラスアルファの言葉をお願いします。

冨岡:死ぬこと以外はかすり傷。これは昔から思っていて。アクロバットをやっていた時は、大怪我さえしなければチャレンジってしなきゃいけない。足をひねったりはするけど痛みや傷ってああやったら失敗するんだっていう学びのひとつだから。行き過ぎちゃうとダメだけど、自分の戒めとしてはそういう気持ちでやっていて。無理はしてほしくないけど、ただビビッてなにもしないよりかはやった方がいいなって思うから。
室:メンタリストの方ですか?
冨岡:先輩のおもしろオチが待ってます(笑)。
室:自分自身でも読者の方に向けてでもいいんですよね。じゃあ・・・笑顔が一番!!!
冨岡:いい感じにオチましたね(笑)
室:あははは。でもほんまにそうですよ!もちろん無理に笑う必要はないし笑うのが苦手な方もいると思いますけど、どっかしらで笑えるから。絶対。

――笑顔の人の傍にいたいなとも思います。

室:そうですね。だから元気がない人は俺の周りに来てください!・・・・・・恥ずい!無理や!!頑張ってみたけど、無理やった!!!
冨岡:あはははは!!

――それでは僕に会いに来てもらえたらという思いも込めて、お客様へのメッセージをお願いします。

室:ほんとに笑顔が絶えない作品となりそうです。明るい気持ちになりたいとかちょっと嫌なことを忘れたいとか。ほんとにちょっとしたことでいいのでそういうことを思ったら、三越劇場で8月12日から19日まで上演していますので、何度でも観に来ていただけたら嬉しいです。最後にトミーから一言あります。
冨岡:うそでしょ!?(笑)
室:せーの・・・
冨岡:おかしいでしょ!
室:「おかしいでしょ!」でした(笑)

――室さん、冨岡さん、ありがとうございました!


公演概要
舞台『いいね!光源氏くん』
【原作】えすとえむ/祥伝社フィールコミックス
【脚本】岸本鮎佳(艶∞ポリス)
【演出】村上大樹
【出演】
室龍太
冨岡健翔(ジャニーズJr.)
長野凌大(原因は自分にある。)/小野寺晃良(Wキャスト)
加藤夕夏
小泉遥香(超ときめき♡宣伝部)/矢野優花(Wキャスト)
北村健人
小野寺ずる
伊藤修子
矢島舞美
【日程・会場】
2023年8月12日(土)~8月19日(土)三越劇場
【チケット料金】9,300円(全席指定・税込/前売り&当日共)※未就学児童入場不可
【チケット一般発売】2023年7月15日(土)
【公式サイト】https://mmj-pro.co.jp/hikarugenjikun/
【公式Twitter】@hikarugenji_ST
【お問い合わせ】メディアミックス・ジャパン
https://www.mmj-pro.co.jp/contact/stage/ (平日11:00〜17:00)
【企画製作】メディアミックス・ジャパン/citrolemon
【主催】舞台『いいね!光源氏くん』製作委員会(メディアミックス・ジャパン/citrolemon)