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舞台『近松心中物語』開幕!田中哲司、松田龍平らキャストコメント到着

舞台『近松心中物語』が2021年9月4日に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて幕が開けた。初日を翌日に控えた9月3日、同劇場で公開ゲネプロが行われ、主要キャストたちのコメントも到着した。
戦後を代表する劇作家・秋元松代の代表作であるり、日本演劇界の金字塔とも言われる「近松心中物語」。シンプルで力強い言葉と、故・蜷川幸雄氏の劇的な演出により、観客からの圧倒的支持を得て1000回を超えて上演されてきた。
元禄時代、境遇の違う二つの恋の情景を、華やかな演出で描いたことで人気を博す物語を、演出家・長塚圭史が格差や価値観の相違が広がる現代に問いかける戯曲と捉え、新たに創りあげる。出演者には田中哲司、松田龍平、笹本玲奈、石橋静河ら話題作へ多数出演し注目を集める4名ほか朝海ひかる、石倉三郎など実力派俳優陣が集い、19名の溢れる個性と共に物語を紡いでく。

田中哲司
もう少しで舞台初日です。
でも、いつ中止になっても悔いの無いよう、舞台稽古の一回一回を本番のつもりでやっています。なので、これまでの舞台とは恐らく本番の重みが違います。
今回、完成しつつある長塚圭史君の作り上げた『近松心中物語』はシンプルな装置の上で、個々の役者がさらけ出される舞台です。誰一人として気を抜けない舞台で、それに負けないよう皆頑張っています。
今回の舞台、僕は好きです。
こういう状況なので、大手を振って観に来てくださいとは言えませんが……大変な中、観に来てくださった方の心を少しでも揺さぶる事が出来るよう頑張ります。

松田龍平
明日から近松心中物語を公演します。現代から江戸時代へ、心を重ねて観てもらえる作品だと思います。その時代を生きる人々と、その中で、心中することでしか結ばれることができなかった男女の物語をぜひ劇場でご覧ください。
長塚さんをはじめスタッフ、役者一同、力を合わせて舞台を盛り上げていきますので、お楽しみに。

笹本玲奈
稽古では、忠兵衛、与兵衛、梅川、お亀をはじめとする登場人物たちが、いまよりも自由が制限されている時代背景、生活環境、身分制度の中で、それぞれが一生懸命に生き抜く姿に心動かされ、愛おしさが増す毎日です。
時代が違えば良かった事、時代が違っても変わらない事、シンプルなストーリーですが、さまざまな視点から見て楽しむことができる作品です。
現代では日常で使われない美しい日本語と、梅川の芯にある強さと愛情深さを大切に、心を込めて演じたいと思います。

石橋静河
日々の稽古でお亀という女性に向き合いながら、何か果てしない可能性のようなものを感じています。毎日新しい発見があり、幕が開いてからもきっとたくさんの気づきがあるだろうと思います。改めて、素敵な役と出会えたことを有り難く感じています。
廓の街の華やかさ、儚さを目で耳で、楽しんでいただきたいです。また、お亀・与兵衛の可笑しくも切ない恋のゆくえを見守っていただけたら嬉しいです!

朝海ひかる
長塚さんの演出による新しい『近松心中物語』が、皆様にどの様に届くのか、とてもワクワクしております。
現代から元禄へのタイムトリップをどうぞお楽しみください。

石倉三郎
ホントにこの忌ま忌ましいコロナのせいで、徹底的に検査、予防、何を触るにもアルコール消毒! マスク絶対着用、不安感だらけの稽古がやっと明けて、扨漸く無事初日を迎えられる運びと相成りました。この文化の殿堂、横浜のKAAT で、嬉しい限りであります。
秋元松代作・長塚圭史演出『近松心中物語』。
演劇に余り関心のない方でも、充分に楽しめること請け合いです! スタッフ・キャスト、皆懸命に頑張りました。何卒御高覧の程、伏して宜しくお願いお願い申し上げます。

長塚圭史(演出)
肉体が純粋渇望するもの。『近松心中物語』は大阪新町の見世女郎梅川と飛脚宿の養子忠兵衛の叶わぬ恋を発端に描くドラマです。 ふたりは出会い、恋の炎が燃え上がりますが、金に行き詰まり、とうとう身分を捨て、社会の枠組みから飛び出します。秋元さんは身分制度のあった江戸時代の社会を、味わい深い台詞で紡ぎます。見世女郎よりも更に身分の低い、河原で客を取る辻君にも今夜帰る家があること。丁稚の長松や久作は幼いながらも親元を離れ、仕事をして、ご飯を食べていること。不機嫌な小役人にも女房が待っていること。皆、生きる為に、働いて、眠り、暮らしています。そんな当たり前の日常からはみ出していく忠兵衛と梅川。例えどんな地位であれ境遇であれ、私たちは人間であることを求める。心中とありますが、死は生を鮮やかに照らします。
このエネルギーが現在の皆様に届けばと思います。KAAT 神奈川芸術劇場でお待ちしております。

スチャダラパー(音楽)
最初に長塚圭史氏から聞いた構想(近松心中物語を、セットも極力シンプルに、少ない役者達で最後はスチャダラのラップがかかって終わる)が、本当に言った通りの形になったのだから感無量です。

あらすじ
物語は元禄時代、大阪・新町(遊郭街)で始まる。
真面目な飛脚宿亀屋の養子・忠兵衛は、新町の遊女・梅川に出会い、互いに一目で恋に落ちる。
梅川に、さるお大尽からの身請け話が持ち上がる。
金に困った忠兵衛は、幼馴染みの古道具商傘屋の婿養子・与兵衛に金を借りにいく。与兵衛が快く貸してくれた50両で、梅川の身請けの手付金を払い安堵する忠兵衛と梅川の元に、大尽からの身請けの後金 300 両が届いてしまう。一方 お人よしで心優しい与兵衛は、与兵衛に恋い焦がれる女房のお亀、舅姑とともに、大店の婿養子として身の置き所のない想いを抱いて暮らしていたのだった。
忠兵衛と梅川/与兵衛とお亀。華やかな元禄の世に生きる境遇の違う男女二組。
恋い焦がれる人と共にいるために心中を選ぶ、それぞれの恋の炎を描く・・・

舞台『近松心中物語』は、神奈川公演を皮切りに北九州を、豊橋、兵庫、枚方、松本を巡演する。


公演概要
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」
【作】秋元松代
【演出】長塚圭史
【音楽】スチャダラパー
【出演】田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河
綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷、
辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波
藤戸野絵 福長里恩/藤野蒼生 (子役Wキャスト)

朝海ひかる、石倉三郎

【公式サイト】https://www.kaat.jp/d/chikamats

【日程・会場】
<神奈川公演>2021年9月4日(土)〜20日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場
【チケット料金】S席 9,500円(全席指定/税込)
A席 6,000円(全席指定/税込)
[夜割] A席(平日夜割引) 3,000円(※9日と16日のみ)
U24チケット(24歳以下) 4,750円  高校生以下割引 1,000円 シルバー割引(満65歳以上) 9,000円
(U24,高校生以下、シルバー割引チケットは7月24日より取扱い)
【一般発売】2021年7月24日(土)
【神奈川公演に関するお問合せ】チケットかながわ0570-015-415(10:00~18:00)

全国ツアー  
<北九州公演>
【日程・会場】9月25日(土)14:00/18:30、26日(日)13:00 北九州芸術劇場 中劇場
【料金 一般】8,500円、
ユース(24歳以下) 4,500円
【一般発売日】 8月1日(日)
【お問合せ】 北九州芸術劇場 093-562-2655(10:00~18:00)

<豊橋公演>
【日程・会場】10月1日(金)18:00、2日(土)13:00、3日(日)13:00 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【料金】S席 10,000円/A席 8,000円/B席 6,000円
【一般発売日】 8月14日(土) 10:00~
【お問合せ 】 プラットチケットセンター 0532-39-3090(休館日を除く10:00-19:00)

<兵庫公演>
【日程・会場】 10月8日(金)18:00、9日(土)13:00、10日(日)13:00 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【料金】A席 8,500円/B席 5,500円
【一般発売日】 8月7日(土)
【お問合せ】 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休み※祝日の場合翌日)

<枚方公演>
【日程・会場】 10月13日(水)14:00 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【料金】A席 7,000円/B席 5,000円
【一般発売日 】8月18日(水)10:00より発売
【お問合せ】 枚方市総合文化芸術センター別館 072-843-5551(9:30~20:00休館日:火曜日 ※祝日を除く)

<松本公演>
【日程・会場】 10月16日(土)13:00 まつもと市民芸術館 主ホール
【料金 一般】6,500円/U18 4,000円(枚数限定)
【一般発売日 8月7日(土)10:00~
【お問合せ】 まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00) TEL:0263-33-2200

※チケット料金は各地ともに全席指定・税込金額