佐藤アツヒロ、学生時代の「ときめき詰めた」構成・原案・演出手掛ける『告白』が開幕!

佐藤アツヒロ原案のオリジナル作品 舞台『告白』が、1月18日から浅草九劇にて開幕した。
本作では、「SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~」や、「楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―」等の作品を手掛け、近年、“舞台演出”に意欲的に挑戦している佐藤アツヒロが、原案から構成、演出までを務める。出演は、谷 佳樹、松島庄汰、綺咲愛里、吉本実憂といった、ジャンルの違う4人の個性豊かなキャストが集結。。

年末年始の冬休みに、とあるコテージの屋上で繰り広げられる、大学時代の友人、男女4人の交錯する想い。交錯する告白。狂おしいほど愛おしい愛。まるで“映画を観ているかのような”時間を浅草九劇という空間で、ピアノとドラムの生演奏の劇伴とともに、お届けする。

初日に先立ち、公開ゲネプロと開幕直前取材会が行われ、取材会には、谷、松島、綺咲、吉本に加え、佐藤アツヒロの5名が登壇した。

――初日を迎えるにあたっての意気込みをお伺いさせてください。

谷「4人芝居ということで、ワンシチュエーションの中で会話をしながら物語が展開していきます。今までは、コミュニケーションを取った段階で高めていくというのが演劇の作り上げ方だったと思うんですが、こういったご時世でまず、コミュニケーションを取るところから始まりました。稽古場でも役としてしゃべることの方が多く、プライベートの会話というのをほとんどしてこなかったんですけど、限られた会話の中で自分たちを信頼しながら、コミュニケーションを取りながら本日の初日を迎えることができました。一人一人を信じて会話のパスを繋げていけたらなと思っております。」

松島「こういうサイズ感の劇場で芝居をしたことがなく、(劇場を見渡し)まあ、お客様との距離が近いですね!芝居に集中しなくてはいけないんですけど、どうしても(お客様が)目線に入ってくる。ソーシャルディスタンスはもちろん保っているんですけど、一部の席なんてもう役者のポジションですから(笑)。本来であれば舞台上ですよね。(舞台セットも)なかなかない二面スタイルだったりするので、そういった意味でもお客様に芝居を身近に楽しんでもらえると思います!」

綺咲「今しかできないこの空間でお芝居をすることを大事にしながら、そして役で皆さんと関われることを大切にしながら演じていきたいと思います。千穐楽まで先輩方にしっかりと食らいついて、精進していけたらなと思っております。」

吉本「私は4年ぶりの舞台になるんですけど、ストレートプレイも4人芝居も初めてなので、皆さんにアドバイスをいただきながら稽古をしてきました。4人のキャッチボールが大事だなと思っていて、お客様との距離も近いんですけどいい意味でお客様のことをあまり気にせず、芝居をすることに集中できたらいいなと思っています。それがお客様にとってリアルな感情を受け取っていただけると思っておりますので、ぜひ楽しみにしていてください。」

――アツヒロさん、初めての構成・原案・演出ということですが、いつ頃から構想を練っていたのでしょう?また見どころもお願いいたします。

佐藤「舞台を初めて22年経つんですが、10年経った頃から段々と演出や脚本といった演劇の世界に入っていき、自らそういうものを作りたいという気持ちが生まれていました。脚本も書いてみたいなと思って何度か挑戦したんですがなかなか最後まで書ききれず、いろんなパターンの構想があったので、この機会に3つくらいのパターンを合わせ技にしてひとつの作品を作り上げました。構想は2~3年くらいですが、今回のお話をいただいてひとつの作品に持っていけたのは1年間くらいですね。

『浅草九劇』に僕は何度も立たせていただいていて、この究極な空間がすごく大好きで。だからこの九劇でやるにあたっては、それにあったミステリーや、僕が一番好きなロマンスを混ぜてひとつの作品ができたらなと思って仕上げました。ロマンスとミステリーがくっついている、とんでもない作品ができました。」

――構想にあたって、きっかけとなるような出来事があったのでしょうか。

佐藤「実は、最後は決まっていました。この物語の最終的な結末から逆算して作ったんです。だから、それを言っちゃうとこの物語の結末を言ってしまうことになるので言えないんですけど、その結末に向かってどうしていこうかという発想で作りました。」

――学生時代に経験したことが生かされているんでしょうか?

佐藤「そうですね。僕が小学校の時に片想いが多かったとか、中学、高校で、(好きな子と)廊下ですれ違う時のドキドキ感とか。休み時間に教室にいるかなと思って行ってみたけどいなかったとか。逆に体育館に行ったらいたとか。そういう予想してないところで会った時のときめきみたいな。あとは、修学旅行の夜にみんなで「好きな人いる?」といった話をすると思うんですけど、そういう“好き”という言葉って段々と言わなくなるじゃないですか。だからセリフにも「好き」とか「恋愛」とか「告白」とか、そういう言葉ばかり並べているんです。」

――キャストの皆さんは、出演が決まった時にどのように思われましたか?またアツヒロさんの演出はいかがでしたか?

谷「僕はわりと早い段階でお話をいただいたんですけど、ずっとドキドキしてるというか、2022年を迎えるのをずっとビクビクしていました(笑)。もちろん、アツヒロさんのことも聞いて、「やばいな、どうしよう」という気持ちと同時に、自分がどこまでできるのかという楽しみも隣り合わせでありました。本読みの段階でアツヒロさんが、「すごくいい!」と言ってくださったことがとても印象的で、身を委ねて流れに沿いながらこの物語の人になれたらいいなという風に稽古に励んできました。」

松島「アツヒロさんは、役者の目線に立ってみて考えるという方だったので、演出を受けていて思うのは、やはりプレイヤーなんだなと。印象的だったのは、僕の立ち位置にアツヒロさんが立ってみて、ご自身で芝居をしている姿を想像されて僕に演出をするということがあったんですね。やっぱり役者の仕事をされている方なんだなと思いました。そういった意味でも、非常に僕たちの気持ちを考えて自由にやらせていただいたのでとてもやりやすかったです。」

綺咲「私は、未知の世界に飛び込んでいく不安と恐怖といろんな気持ちが織り交ざった中での稽古スタートでした。でも、稽古が始まってアツヒロさんからご指摘ご指導をいただきまして、それは私の引き出しにないものばかりで、毎日学びの場で吸収するのみでした。これからも舞台を一日一日重ねるごとにいろんな発見があると思います。今までアツヒロさんが言ってくださった言葉や皆さん4人で作っていく空気感を大切にしながら、正解はないと思うんですけど、みんなが納得するいいところを目指して同じ方向を向いていけたらなと思っています。」

吉本「私はお話をいただいた時は、アツヒロさん含め5人ともこの作品がなかったら交わらなかったんじゃないかと思うくらい、ジャンルの違うところでやってきた人たちだったので、どう交わるんだろうと最初はドキドキしていました。でも本読みの時に、皆さんの声を聞いて仲良くなれそうだなと感じましたし、アツヒロさんはお芝居をした後に、「どうだった?」と聞いてくださるんですね。私の意見にも寄り添って演出を考えてくださったりしたので、やりやすかったです。」

――稽古場の雰囲気はどんな感じだったんですか?

谷「アツヒロさんが一番熱かったというのはあります。ひと言で言うなら”パッション”だなって。一番この作品の中心にいてくださいました。我々はどちらかというと人見知りの4人が集まったという印象なんですけど(笑)。最初はみんないい距離感を保ちながらお互いのテリトリーを侵さないようにしようね・・という暗黙の了解的なところがあったと思うんですけど、アツヒロさんがそれをぶち壊してくれたというか。あと目力が強い!(笑)。お芝居に対する「どうだった!?」の目力に負けないように、この熱量にぶつかっていこうと思いながら、稽古場も楽しく和気あいあいと集中してやれたんじゃないかなと思います。」

――アツヒロさんからの要望が多かったりしましたか?

一同笑い。

全員顔を見合わせて「それは・・」

佐藤「どうぞ、どうぞ(笑)。(一同笑い)ちゃんと言った方がいいよ。」
谷「怖い怖い怖い(笑)。」
佐藤「どうですか?」
綺咲「さっきも仰ってましたけど、やって見せてくださるのが私の中ではすごくヒントになっているので、いろいろ学ばせていただいたことに感謝しています。」
佐藤「いろんな劇場があると思うんですけど、この浅草九劇ってほんとに特別な劇場というか、特別な空間だと僕は思っているので、この4人の役者の方がこういう密接なお芝居をする経験がこの先に生きてくると思います。千穐楽までこの空間と浅草九劇という特別な劇場を思う存分味わって、そしてまたいい作品になってくれたらなと思います。」

――目力が強いと言われていましたが、やはり熱量がありましたか。

佐藤「僕が舞台をやっている中で演出家さんから教わってきた皆さん、目力が強い方というか、皆さんすごい方ばかりなのでその影響があるのかもしれません。でも、ものを伝えるということはものすごく難しい作業だなと今回とても感じました。どこまで言ったらいいのかを毎日考えたり、これを言ってしまうとどうなっちゃうのか、でも言わないとどうなっちゃうのかとか。言わないで待つ作業というのが今回自分の中では勉強になりましたし、敢えて言うべきところは言うということもまた勉強になりました。演出家というのは、役者を育てたり、人を育てたり、待つということ。最終的に役者が舞台に上がってお芝居をし、役者一人一人がその役を演じきるということなので、そういった橋渡しをしました。」

――では、最後にお客様へメッセージをお願いします。

谷「2月4日まで23公演あるんですが、集中してひとつひとつの会話を大切にして、最後お客様が劇場を出る時にすごく上質な作品を観れて良かったと感じていただけたら嬉しいです。4人を信頼して、アツヒロさんを含めて5人でしかできない空間を一緒に作り上げていけたらと思っております。劇場にお越しになる皆さま、楽しみにしていてください。」

佐藤「今回は、ピアノとドラムの生演奏でこの舞台を一緒に作り上げているので、そこも楽しみにしてほしいなと思います。そして、もしもこれが原案として映画化されたら嬉しいなとか、アニメ化されたら嬉しいなとか、それは思っています(笑)。舞台版としてここからスタートしたということを今回感じながら、いずれはそういうことになったらいいなと思いながら、千穐楽まで役者4人とピアノ、ドラム、全スタッフ、そして毎日毎日来てくださるお客様とともに、この『告白』という舞台をひとつひとつ成長させて、最後にはまた素敵な作品に仕上がっていたらいいなと思います。」

舞台『告白』は、1月18日(火)~2月4日(金)まで浅草九劇にて上演。


公演概要
『告白』
【原案・構成・演出】佐藤アツヒロ
【上演台本】吉﨑崇二
【音楽】堀倉彰
【出演】谷佳樹・松島庄汰・綺咲愛里・吉本実憂
【演奏】堀倉彰・渡邉シン
【日時/会場】2022年1月18日(火)~2月4日(金)浅草九劇
【チケット料金】全席指定 7,800円(税込)
【主催・企画・製作】 atlas
【お問合せ】公演事務局:https://supportform.jp/event(平日10:00~17:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。
【公式HP】https://www.stage-kokuhaku.com
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